行動管理会計論 第2版

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行動管理会計論 第2版
  • 発売日:2003/01/01
  • 出版社:森山書店
  • ISBN:9784839419691

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行動管理会計論 第2版

行動管理会計論 第2版

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  • 発売日:2003/01/01
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商品説明
 「予算の価値はコントロールの手段にあるとはいえ、それは人間を抜きにしては存在しえない。予算は人によって作成され、人によって修正され、人によって達成されなければならないものだからである」(R. Beddingfield, 1969, p.54)
 予算と人間との関係についてのこのようなプリミティブな問題認識は、今日では行動会計論という独立した会計研究のディメンションで論じられ、研究成果も豊富に蓄積されている。
 しかし、それにもかかわらず、行動会計の豊富な研究成果が予算管理をはじめとした管理会計の基本的技術や手続に十分取り入れられているかというと疑問がある。
 行動会計研究の豊かな成果とそれらがコンベンショナル・ウイズダムとして十分に吸収・同化されていない状況との間の落差へのこうした懐疑のうえに、管理会計理論なかでも予算管理論とアメリカ経営学の思想的潮流との交流過程において、予算管理論における人間要素の扱いが学説展開の中でどのように変遷してきたかが必ずしも十分に解明されていないことへの不充足感が加わり、それらに促されて本研究は、人間要素の扱いをめぐる予算管理学説の系譜を析出する形で進められてきた。
 本書は二部構成からなっている。序章では全体の概観が与えられ、その詳細について第Ⅰ部では、予算管理にかんする先駆的な行動的諸研究が経営組織論および管理論の学説展開の影響を受け、それに応える形でいかに人間要素を吸収・同化していったかが明らかにされる。
 第Ⅱ部では、行動科学をベースにして行動会計論という研究ディメンションが独立の研究領域として広く認められるようになった段階以降の予算管理研究の傾向が、参加型予算管理をめぐる諸研究と階層制組織におけるマネジメント・コントロールの手段としての諸研究との二つに大きく類別されて学説整理がなされる。
 結章は、従来の機能主義的アプローチではそうした根源的な問題の一面しか捉えられず、全体像を理解するためには代替的なパースペクティブからのアプローチがさらに必要となるであろうとの認識から、予算研究の新しい動向を探るとともに、今後の研究の展望の意味を込めて提示している。
 行動的予算管理研究の発展を扱った本書は、組織コントロールの仕組みとしての予算管理にたいする基本視角の延長上の研究成果をまとめたものである。
 この点で、予算管理に期待される機能として、階層制組織における意思決定の統合的強化を図る統制ないし誘導機能と環境変化への計画的適応に関わる意思決定促進機能とが概念区分できるとすれば、本書は前者を扱ったものである。
目次
 序 章
  1 本書の問題意識と課題
  2 第Ⅰ部の視点と構成
  3 行動会計論の成立と展開
  4 行動会計論の定義をめぐって
  5 第Ⅱ部の視点と構成
第Ⅰ部 行動的予算管理研究の先駆的系譜
 第1章 初期予算管理論における人間要素への着目―J. P. Jordanの予算管理論(1927)―
  1 はじめに
  2 経営における人間要素の意義
  3 予算管理における人間要素への着目
  4 むすび
 第2章 人間関係論によるスタッフ批判―F. J. Roethlisbergerらの所説(1939,1941)をめぐって―
  1 はじめに
  2 スタッフ専門家の限界
  3 スタッフ専門家の二範疇
  4 むすび
 第3章 コントロール・システムの人間問題―J. D. Glover & F. J. Roethlisberger(1949)をめぐって―
  1 はじめに
  2 人間問題の三範疇
  3 標準の使用者と設定者のバイアスとその影響
  4 標準およびコントロール・システムの需要をはかるための提言
  5 むすび
 第4章 Chris Argyrisの企業予算批判―実態調査『人間にたいする予算の影響』(1952)―
  1 はじめに
  2 予算にたいする見方の違い
  3 人間にたいする予算の影響
  4 問題解決のための提言
  5 むすび
 第5章 コントローラーのあるべき姿への提言―Argyris(1952)にたいするRoethlisberger(1953)の反応―
  1 はじめに
  2 スタッフ-ライン症候群
  3 一般に提案されている解決策にたいする評価
  4 コントローラーのあるべき姿にたいする提案
  5 むすび
 第6章 予算管理肯定論の登場―J. L. Peirce(1954)にみる予算への肯定的アプローチ―
  1 はじめに
  2 人間に関わる予算管理原則の提起
  3 むすび
 第7章 予算管理原則への人間要素の同化―G. A. Welschの予算管理原則の行動的側面―
  1 はじめに
  2 新しいアプローチへの覚醒
  3 予算管理原則の意義
  4 予算管理原則への人間要素の導入
  5 予算管理原則の人間関係論的側面
  6 Peirceへの評価
  7 むすび
第Ⅱ部 行動的予算管理研究の展開
 第8章 参加型予算管理の行動的研究
  1 はじめに
  2 予算参加とグループ・ダイナミクス
  3 予算とリーダーシップ・スタイル
  4 予算参加と「ゲームの精神」
  5 リーダーシップ行動と財務的コントロール
  6 環境の圧力と予算行動
  7 むすび
 第9章 予算管理の社会心理学的研究
  1 はじめに
  2 対人行動、役割と予算関連行動
  3 内部-外部統制傾向と予算参加
  4 予算の期待理論
  5 予算の目標-経路理論
  6 参加型予算管理とスラック
  7 むすび
 第10章 モチベーションのための統制予算―A. C. Stedry(1960)の統制予算論をめぐって―
  1 はじめに
  2 Stedryの統制予算概念の基礎
  3 Stedryの統制予算概念
  4 予算-要求水準-実績の関係
  5 Stedryの予算統制モデル
  6 むすび
 第11章 予算管理過程の影響機能―伊丹(1986)のマネジメント・コントロール理論によせて―
  1 はじめに
  2 マネジメント・コントロールの支援手段としての予算
  3 予算編成過程の影響機能
  4 予算統制過程の影響機能
  5 むすび
 第12章 予算のパラドクシカルな役割―予算管理論の新動向によせて―
  1 はじめに
  2 予算の政治的側面
  3 伝統的予算論と新しい予算論
  4 新しい予算論と提唱者たち
  5 両理論の関係について
  6 むすび
 結 章 予算管理と人間行動―第Ⅱ部のまとめに代えて―
  1 はじめに
  2 予算管理と個人
  3 予算管理と集団
  4 予算管理のポリティカル・シンボリック過程
  5 むすび
主要参考文献
事項索引
人名索引
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