ディスクロージャーの戦略と効果

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ディスクロージャーの戦略と効果
  • 発売日:2004/12/01
  • 出版社:森山書店
  • ISBN:9784839419967
通常価格 3,630 円(税込)
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  • 発売日:2004/12/01
  • 出版社:森山書店
  • ISBN:9784839419967
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商品説明
 本書は、ディスクロージャーと企業価値の関係を実証分析し、ディスクロージャーが戦略的に実施されることを明らかにしたものである。本書のポイントを示せば、以下のようになる。①ディスクロージャーを積極的に行う企業ほど、株主資本コストと負債コストなどが減少し、ひいては企業価値が増加する。②企業経営者は、それを見越してディスクロージャーを戦略的に実施し、裁量的な会計行動をとる。③開示された会計情報の有用性はここに差があり、特に、決算短信で開示される予想利益情報の有用性が大きい。④開示された財務諸表に信頼性を付与する仕組みが監査であるが、監査の品質は一様ではなく、監査法人の規模が監査の品質に関係している。
 いずれも、ディスクロージャーの意義とディスクロージャー制度を検討する時に見逃せない点であろう。われわれは、実証研究で得た証拠に基づく建設的な議論が、より適切なディスクロージャー制度の構築に結び付くと考えている。特定の信念に依拠した議論は、ともすれば平行線をたどり、時間を浪費するだけで収束しない場合がある。やはり、理論と証拠が強固に組み合って、良質なディスクロージャー制度の構築を可能にするのであろう。しかし現在、ディスクロージャーに関する実証研究は少なく、制度設計の参考にするには心許ない状態である。本書が制度設計の一助となることを願い、さらに多くの実証研究が続くことを期待している。
目次
 序章 問題の提示と本書の構成
  1 問題の提示
  2 本書の構成
第1部 ディスクロージャーと企業価値
 第1章 ディスクロージャーが株主資本コストに及ぼす影響
  1 問題点の指摘
  2 先行研究の概要
  3 SAAJ報告書の内容
  4 サンプルの選択と変数の測定
  5 モデルの設定
  6 重回帰分析の結果
  7 調査結果の頑健性テスト
  8 本章の要約と課題
 第2章 ディスクロージャーが負債コストに及ぼす影響
  1 問題点の指摘
  2 先行研究の概要
  3 サンプルの選択と変数の測定
  4 分析んフレームワーク
  5 ディスクロージャー評価と社債発行の分析
  6 ディスクロージャー評価と社債格付けの分析
  7 ディスクロージャー評価と負債コストの分析
  8 本章の要約と課題
第2部 ボランタリー・ディスクロージャーの分析
 第3章 中間連結財務諸表の任意開示による経済効果
  1 問題点の指摘
  2 中間連結財務諸表の開示制度
  3 先行研究の概要と仮説の設定
  4 サンプル企業とコントロール企業の選択
  5 株式取引高比率の分析
  6 アナリストによる利益予測誤差率の分析
  7 ベータ値の分析
  8 本章の要約と課題
 第4章 中間連結財務諸表を任意開示した企業の特性
  1 問題点の指摘
  2 仮説の設定と変数の説明
  3 単一変量分析による仮設の検証
  4 重回帰モデルの設定
  5 重回帰モデルの推定結果
  6 本章の要約と課題
 第5章 ディスクロージャー・レベルの決定要因
  1 問題点の指摘
  2 中間連結財務諸表の任意開示と税効果会計の早期適用
  3 サンプルの選択と序列化
  4 仮説の設定と変数の説明
  5 平均差の有意性検定
  6 順序プロビット回帰分析
  7 本章の要約と課題
第3部 ディスクロージャー情報の有用性
 第6章 キャッシュフロー情報と利益情報の有用性
  1 問題点の指摘
  2 キャッシュフロー情報と利益情報の増分情報内容
  3 相対情報内容の分析
  4 利益情報とキャッシュフロー情報の相対情報内容
  5 企業価値に関する評価誤差の比較
  6 会計発生高の情報内容
  7 本章の要約と課題
 第7章 リスク情報の開示と有用性
  1 問題点の指摘
  2 アメリカのリスク情報開示に関する規制
  3 リスク情報開示の内容
  4 リスク情報開示の目的と効果
  5 本章の要約と課題
 第8章 経営者の利益予想情報の有用性
  1 問題点の指摘
  2 モデルの設定
  3 経営者予想利益の価値関連性
  4 経営者予想とアナリスト予想の比較
  5 本章の要約と課題
第4部 ディスクロージャーの戦略と会計監査
 第9章 経営者の利益予想と裁量的会計行動
  1 問題点の指摘
  2 予想誤差の分布による調査
  3 裁量的発生高の分析
  4 裁量的発生高の有意性検定
  5 予想値修正の分析
  6 本章のよう角と課題
 第10章 役員賞与カットと裁量的会計行動
  1 問題点の指摘
  2 役員賞与カットと利益調整
  3 裁量的発生高の測定
  4 サンプルの選択
  5 調査結果と解釈
  6 本章の要約と課題
 第11章 ディスクロージャーと監査情報の品質
  1 監査における品質の散つき
  2 監査人の規模による監査判断への影響
  3 特記事項の記載と監査人の品質
  4 サンプル選択と変数の定義
  5 調査結果と解釈
  6 本章の要約と課題
 終章 総括と展望―ディスクロージャーの戦略と効果―
  1 本書の要約
  2 インプリケーションの指摘
  3 研究課題の提示
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