現代経営学の再構築

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現代経営学の再構築
  • 発売日:2005/06/01
  • 出版社:森山書店
  • ISBN:9784839420147

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現代経営学の再構築

現代経営学の再構築

通常価格 4,180 円(税込)
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  • 発売日:2005/06/01
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商品説明
 本書は、経営学研究の課題、対象、方法をめぐる問題を考察するとともに、現代企業経営の基本的問題、今日的問題を考察するなかで、経営学研究の今日的な在り方を探求したものである。
 経営学における分析の新たな座標軸が問われている状況を踏まえて、本書は企業経営の本質把握のための座標軸の確立を試みている。本書では、経営学とは経済活動の行為主体である企業の行動メカニズム(行動と構造)の面から経済現象の本質的解明をはかるものであるという立場から考察を行っている。すなわち、資本主義経済の動態のなかで、各国資本主義の構造分析のうえに立って企業経営問題・現象を考察し、経営現象の発生を根本的に規定している諸要因、各経営現象の基本的特徴・性格、その企業経営上の意義だけでなく社会経済的意義の解明をとおして現代経済社会のしくみや構造、そのあり方などの解明を試みている。そこでは、企業経営の諸問題・現象をたんに個別企業の観点からだけでなく産業、国民経済の変化とのかかわりのなかで考察し、資本主義の歴史的発展段階による差異、各国に見られる差異や産業による差異を踏まえて分析し、企業の経営活動を中核とする経済過程の分析をとおして企業経営の本質把握(科学的認識)を試みている。
 このような本書の研究は、日本において独自的な発展を遂げてきた「批判的経営学」研究を客観認識科学(「科学的経営学」)として新展開をはかり、再構築することを意図したものでもある。現代資本主義の複雑化、そのもとでの企業経営の問題の深化、一層の複雑化のもとで、企業経営の問題・現象の考察、その本質把握をとおして現代経済社会の解明をはかるという課題については、企業経営の効率的展開のメカニズムや方法の解明に力点を置くアメリカ的経営学では十分に分析・把握・解明しえない部分も多い。資本主義の歴史的動態のなかで、また資本主義のそれぞれの発展段階に固有の特徴的規定性とは何かという点を踏まえて企業経営を考察し、把握するという本書の研究は、アメリカ的経営学が世界的なスタンダードとなっている、また一層なりつつあるなかで、それとは異なる独自的な現代経営学の展開をはかるものである。そのことによって、社会科学としての経営学研究の今日的なあり方そのものを問うことを意図している。
目次
 序章 「科学的経営学」の新展開
     ―「批判的経営学」研究の再構築にむけて―
  第1節 本書の研究課題
   1 今日の社会経済的変化と経営学研究の状況
   2 「批判的経営学」研究の問題点と「科学的経営学」の新展開
       ―その学問的性格をめぐって―
  第2節 本書の構成と内容
第1部 経営学研究の課題・対象・方法をめぐる諸問題
 第1章 経営学研究の基本的課題と方向性
  第1節 社会科学と経営学―経営学の課題とはなにか
  第2節 資本主義発展と企業経営の問題
   1 経営現象の「歴史的特殊性」の問題
   2 企業経営問題の歴史的な国際比較と一般的傾向
   3 歴史的時期区分の問題
    (1) 資本蓄積条件からみた時期区分
    (2) 企業経営の現象面からみた時期区分
  第3節 IT革命のもつ可能性と影響
  第4節 経済のグローバリゼーションと企業経営のグローバル化の展開
 第2章 経営学研究の対象をめぐる諸問題
  第1節 経営学研究の対象領域の広がりについて
   1 新しい企業経営の諸問題・諸現象の出現にかかわる対象領域の問題
    (1) 経営のグローバル化の進展と情報技術の進展にともなう対象領域
    (2) 企業に対する社会性・公共性の要求の高まりにともなう対象領域
    (3) 第3次産業の拡大にかかわる対象御領域
   2 経営学研究の多様な広がりのもとでの対象領域の問題
   3 認識科学としての経営学と実践応用科学としての経営学
   4 認識科学と政策科学をめぐる問題
   5 心理学や社会学などの隣接科学の領域・方法にかかわる問題
  第2節 認識科学としての経営学の問題領域
   1 企業の基本的活動にかかわる問題領域
   2 経営のグローバル化の進展にともなう問題領域
   3 情報技術の発展の下での企業経営にかかわる問題領域
   4 企業の社会性・公共性にかかわる問題領域
    (1) 企業倫理に関する問題
    (2) 環境保全型経営に関する問題
    (3) コーポレート・ガバナンスに関する問題
    (4) NPOに関する問題
   5 流通業・サービス産業などの非工業企業にかかわる問題領域
   6 独占の今日的展開・問題について
   7 組織論で扱われている問題領域について
   8 組織行動論的研究の位置づけの問題について
    (1) 「組織への労働の統合」の問題をめぐって
    (2) 管理・組織に関する学説の理論形成の背景と理論の性格の解明をめぐる問題
  第3節 「科学的経営学」における認識科学的研究の実践応用科学としての意義
       ―MBA教育とも関連して―
  第4節 経営学における政策科学的研究をめぐる問題
   1 政策科学的研究が求められる背景
   2 経営学における政策科学的研究の課題と方法について
   3 企業経営問題に関する政策科学的研究の領域の位置づけをめぐって
  第5節 心理学や社会学の領域・方法の位置づけをめぐる問題
   1 心理学的研究の摂取をめぐる問題
   2 社会学的研究の摂取をめぐる問題
 第3章 経営学研究の方法をめぐる諸問題
  第1節 従来の「批判的経営学」の基本的方法と「科学的経営学」の方法
  第2節 経営現象の「全般的一般性」・「個別的特殊性」の解明とその視点
  第3節 資本主義経済と企業経営との関連
   1 資本主義経済と企業経営との相互作用
   2 主要各国の資本主義発展と企業経営の問題
   3 歴史的発展段階に固有の特徴的規定性をふまえた企業経営の考察
  第4節 産業と企業経営、資本主義経済との関連
  第5節 経営問題の比較分析とその手法
   1 歴史的比較とその方法
   2 産業別比較とその方法
    (1) 基本的比較視点
    (2) 基本特性からみた産業の諸類型とその比較の視点
    (3) 資本蓄積条件の産業別比較の視点
   3 国際比較とその方法
  第6節 新しい経営現象の分析視角と把握の方法
  第7節 歴史的分析をふまえた今日的問題の解明とその分析視角
  第8節 事例研究とその方法をめぐる問題
第2部 現代企業経営の基本的問題
 第4章 企業経営の歴史的展開
      ―時期別にみた主要問題とその特徴―
  第1節 独占形成期の企業経営の主要問題とその特徴
   1 第1次企業集中運動と独占の形成
   2 近代的労働管理システムの生成
   3 近代企業の生成と管理機構の変革
   4 産業電化のはじまりとその意義・限界
  第2節 第1次大戦後から第2次大戦終結までの企業経営の主要問題とその特徴
   1 第2次企業集中運動と産業再編成
   2 主要各国における近代的労働管理システムの普及
   3 フォード・システムと大量生産体制のはじまり
   4 多角化の先駆的展開と事業部制組織の形成
   5 労働手段の個別駆動方式への転換とその意義
  第3節 第2次大戦後の高度成長期の企業経営の主要問題とその特徴
   1 主要各国における大量生産方式の本格的展開と大量生産体制の確立
   2 オートメーション技術の導入
   3 管理技術の発展とその利用の拡大
   4 第3次企業集中運動と巨大企業の一層の拡大
   5 多角化の本格的展開と事業部制組織の普及
   6 大企業の多国籍化の本格的展開
  第4節 1970年代から80年代末の企業経営の主要問題とその特徴
   1 減量経営の推進
   2 多品種多仕様大量生産システムの展開
   3 第4次企業集中運動とM&A&D
  第5節 1990年代以降の企業経営の主要問題とその特徴
   1 経営のグローバル化の展開
   2 情報技術を駆使した企業経営の展開
   3 IT産業におけるネットワーク企業の出現
   4 リストラクチュアリング的合理化の本格的展開
   5 企業結合の今日的展開
  第6節 20世紀の企業とその基本的特徴
 第5章 企業経営システムのアメリカモデルの特徴と意義
  第1節 アメリカ型企業経営システムとその特徴
   1 部門管理システムとその特徴
    (1) テイラー・システムとその特徴
    (2) フォード・システムとその特徴
   2 全般管理システムとその特徴
    (1) 集権的職能部門別組織とその特徴
    (2) 分権的事業部制組織とその特徴
  第2節 アメリカ型企業経営システムの移転をめぐる諸問題
        ―そのドイツへの移転を中心に―
   1 部門管理システムの導入とその特徴
    (1) テイラー・システムの導入とその特徴
    (2) フォード・システムの導入とその特徴
   2 全般管理システムの導入とその特徴
    (1) 独占形成期から第1次大戦前の全般管理システムとその特徴
    (2) 第1次大戦後の全般管理システムとその特徴
   3 第2次大戦前と大戦後の比較
 第6章 企業経営システムの日本モデルの特徴と意義
  第1節 日本型企業経営システムの特徴
  第2節 日本型企業経営システムの構造と機能
   1 生販統合システムとその意義
    (1) 現代企業の競争の現局面と生販統合システムの意義
    (2) 産業特性と生販統合システムのフレキシビリティ
   2 日本型生産システムとその意義
    (1) 混流生産とその意義
    (2) ME技術革新とその意義
    (3) 「ジャスト・イン・タイム」生産方式とその意義
    (4) 下請分業生産構造とその意義
    (5) 労働力利用における日本的特徴とその意義
  第3節 日本型企業経営システムの意義
 第7章 現代合理化の歴史的展開とその特徴
      ―企業、産業、経済の発展・再編メカニズムの分析―
  第1節 第2次大戦後の合理化問題の研究課題
  第2節 1940年代後半から50年代の生産性向上運動と経済復興
   1 生産性向上運動の社会経済的背景と合理化の展開
   2 生産性向上運動における合理化の主要問題
  第3節 1960年代の積極的合理化と大量生産体制の確立
  第4節 1970年代の減量合理化の推進とME合理化のはじまり
  第5節 1980年代の加工組立産業におけるME合理化の本格的展開
  第6節 1990年代以降のリストラクチュアリング的合理化とIT合理化
   1 リストラクチュアリング的合理化とその主要問題
   2 IT合理化とその主要問題
 第8章 経営のグローバル化の基本的特徴と意義
      ―日本の製造業を中心として―
  第1節 経営のグローバル化の基本的指標
  第2節 経営のグローバル化の実態とその特徴
   1 自動車産業における経営のグローバル化とその特徴
    (1) 1990年代初頭の企業内分業関係による生産力構成とその特徴
    (2) 21世紀初頭の企業内分業関係による生産力構成とその特徴
   2 電機・電子産業における経営のグローバル化とその特徴
    (1) 1990年代初頭の企業内分業関係による生産力構成とその特徴
    (2) 21世紀初頭の企業内分業関係による生産力構成とその特徴
  第3節 経営のグローバル化の進展と蓄積構造・競争構造の変容
 第9章 企業結合の今日的展開とその特徴
      ―企業提携を中心として―
  第1節 M&Aの今日的展開と企業提携
  第2節 1990年代以降の資本主義の変化と企業提携の今日的展開
  第3節 企業提携分析の資格
  第4節 企業提携問題の産業別比較とその特徴
  第5節 企業提携の今日的意義
   1 今日の企業提携と資本蓄積問題
   2 20世紀型企業構造と企業提携の位置
 第10章 企業経営の変革をめぐる諸問題の検討
  第1節 「大量生産適合型」の企業経営システムとそれをめぐる問題
  第2節 「垂直統合型」から「別途ワーク型」の企業構造への転換をめぐる問題
   1 ネットワーク企業、アウトソーシング、戦略的提携など「非統合」の動きとその意義
   2 ネットワーク企業の出現をめぐる問題
    (1) IT産業におけるネットワーク企業とその意義
    (2) ネットワーク企業の出現と生産力の性格の問題
   3 現代企業の「統合」・「非統合」と管理的調整をめぐる問題
  第3節 「大量生産適合型」・「垂直統合型」の企業管理システムとその新しい展開をめぐる問題
  第4節 「市場と資源をめぐる競争」における新展開とその意義
 結章 研究の総括と残された課題
索引
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