組織の会計論

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組織の会計論
  • 発売日:2006/08/01
  • 出版社:森山書店
  • ISBN:9784839420390

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組織の会計論

組織の会計論

通常価格 4,620 円(税込)
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商品説明
 管理会計論は、管理会計が組織の制度的枠組みにより構成されたシステムというよりも、むしろ、経営管理活動の条件であるという認識のもとに技法の発展を支えてきたといえる。この場合、管理会計論は、管理会計を技術進歩の成果とみるよりもむしろ技術の適用面に論点を据えてきたように思われる。現代のアメリカ管理会計論では、管理会計の提供する情報が組織の意思決定および業績評価に役立てられなければ、適合性を喪失したことになる。この意味で、管理会計は、組織の経営管理活動において生ずる問題の把握と解決への貢献的機能を期待される形態である。管理会計論は、こうした計数管理活動の把握を通じて、会計的方法を構成する理論として展開してきた面があるといえる。近年、注目されてきたいわゆる管理会計に関する環境適合性の喪失の意味は、このような理論展開を基礎に持つものであるとみることができる。しかし、管理会計論は、なに故にそうなのかということをも課題としなければならない。
 著者は、このような問題意識に基づいてこそ管理会計のダイナミックな動きを把握できると考えるものである。そこで、本書では、現存の管理会計に検討を加えることによって、管理会計の現代的画像の諸特徴を明らかにするとともに当面の理論的課題を析出することになる。その場合、その特徴を浮き彫りにするために、組織コントロールの代表的な管理会計技法である企業予算に焦点を絞り、組織における構造と相互行為の相互規定関係を背景におきながら、企業予算の構造と機能の関係を明らかにする。そのなかで予算管理の諸議論を整理し、検討を加えて展望を行うことにした。
目次
第Ⅰ部 管理会計論の構図
 第1章 管理会計分析の前提条件
  第1節 組織コントロールと会計システム
   1 はじめに
   2 管理問題と会計システム
   3 管理目的と管理会計
   4 コントロールの概念
   5 コントロール理論の変遷と管理会計の課題
   6 小括
  第2節 管理会計論におけるマネジメント・コントロールの位置
   1 システムの形成とアプローチ
   2 マネジメント・コントロール理論の展開
   3 小括
  第3節 管理会計論のアプローチ
   1 はじめに
   2 管理会計論のアプローチ―構造化理論の可能性―
   3 現代管理会計論の展開可能性(1)
   4 現代管理会計論の展開可能性(2)
   5 小括
 第2章 管理会計論の分析視角
  第1節 マネジメント・コントロールと管理会計
   1 はじめに
   2 主要な認識対象
   3 システム分析の前提条件
   4 環境との関係
   5 プロセスの構成
   6 情報システムとの関係
   7 マネジメント・コントロールの概念
   8 小括
  第2節 管理会計論の分析視角
   1 現代管理会計論の潮流
   2 管理会計分析の前提条件
   3 管理会計の方法的特徴
   4 管理会計論の分析視角
 第3章 管理会計論の生成と発展
  第1節 組織の会計論の生成―H. W. Quaintanceの管理会計論
   1 はじめに
   2 Quaintance管理会計論の特質
   3 会計情報と標準
   4 部門見積と予算編成
   5 Quaintance管理会計論の意義
   6 小括
  第2節 Mckinseyの管理会計論
   1 はじめに
   2 経営管理分析の特徴と標準・記録
   3 記録の職能
   4 経営管理活動と組織化
   5 Mckinsey管理会計論の意義
  第3節 BlissおよびGregoryの管理会計論
   1 はじめに
   2 Bliss管理会計論の基礎
   3 Bliss管理会計論の特質
   4 Gregoryの管理会計論の意義
   5 小括
  第4節 Hayes管理会計論の特質
   1 はじめに
   2 Hayes管理会計論の基礎
   3 マネジメント・コントロールと会計
   4 制作管理と執行管理―企業予算―
   5 標準・記録の管理と意思決定
   6 Hayesの管理会計論の特質
   7 小括
  第5節 利益管理目的の展開
   1 展開の基礎
   2 Knoeppelの損益分岐点分析と企業予算
   3 GloverとMazeの管理会計論
   4 小括
  第6節 管理会計体系化のアプローチ
   1 組織概念について
   2 管理会計の基本的枠組み
   3 体系化のアプローチ
 第4章 管理会計体系論と戦略管理会計論の展開
  第1節 管理会計体系論の再検討
   1 体系論の分析視角
   2 財務概念と管理会計体系論
   3 Goetzの管理会計論
   4 Goetz以後の体系論
   5 Vatterの管理会計論の意義
   6 管理会計体系論の新展開
   7 管理会計体系論再考
  第2節 戦略管理会計論の展開
   1 はじめに
   2 計数管理システム論の展開
   3 戦略管理会計と会計開示
   4 小括
  第3節 戦略的意思決定と会計システム
   1 はじめに
   2 経営戦略と会計システム
   3 小括
第Ⅱ部 企業予算システムと適応行為
 第5章 予算管理の様式と企業予算
  第1節 企業予算論の課題
  第2節 公共予算と企業予算
   1 はじめに
   2 公共予算の先駆的意義
   3 予算統制を支える基礎
   4 企業予算の技術的特性
   5 小括
  第3節 企業予算の基本的機能―予算管理史研究の一視点―
   1 はじめに
   2 問題解決と制度
   3 企業予算の基本的機能
   4 小括
 第6章 予算統制の特異性
  第1節 予算統制論の課題
   1 はじめに
   2 予算統制の意義
   3 予算統制のニーズ
   4 小括
  第2節 Mckinseyの予算統制論
   1 はじめに
   2 予算統制の立脚基盤
   3 部門予算の設定と問題解決
   4 予算統制の課題
   5 小括
  第3節 General Motors社の予算統制
   1 はじめに
   2 GM社の管理機構
   3 GM社の報告制度
   4 GM社の予算統制
   5 小括
 第7章 予算管理の展開と課題
  第1節 予算管理と社会統合―1970年の実態調査の検討―
   1 状況適合的予算管理
   2 社会統合の手段としての企業予算
  第2節 予算管理技法の展開―ZBBの意義と問題点―
   1 企業予算と目的・手段体系
   2 ゼロベース予算編成
   3 ZBBの導入背景と基本的役割
   4 ZBB導入の意義
  第3節 企業予算の機能展開
   1 はじめに
   2 組織コントロールの展開
   3 動機づけの一般化と予算管理
   4 予算管理における適応機能と統合機能
      ―N. Luhmannのシステム論によって―
   5 動機づけの公式化と仕事にたいする動機づけ
   6 小括
 第8章 企業予算の機能
   1 組織コントロール機能
   2 動機づけ機能
   3 予算機能論再考
 終章 結論と今後の課題
索引
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