環境財務会計の国際的動向と展開

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環境財務会計の国際的動向と展開
  • 発売日:2009/11/01
  • 出版社:森山書店
  • ISBN:9784839420857
通常価格 5,390 円(税込)
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  • 発売日:2009/11/01
  • 出版社:森山書店
  • ISBN:9784839420857
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商品説明
 本書は、わが国での本格的な環境財務会計の発展に先立ち、この会計分野の基礎的研究を行うべく発足された、日本会計研究学会の「環境財務会計の国際的動向と基礎概念の研究」を課題とするスタディー・グループの最終報告に依拠して編集された。
 第1章では、1990年代から2000年初頭にかけて欧米の会計士団体や国際機関から相次いで出された環境関連の財務会計問題に関する報告書・指針等を取り上げる。
 第2章では、日本では未だ環境資産及び環境負債に関わる理論的研究が十分されていないという認識のもとで、まず、環境資産について、会計の利益計算構造と環境資産認識アプローチを用いて、環境コストの資産計上に関する国際会計基準審議会や米国の基準を検討する。次いで、環境負債について、フロー認識法とストック認識法に基づき、その認識と計上について検討した上で、環境負債をめぐって負債範囲を拡張する方向性について論じる。
 第3章では、国際会計基準審議会の概念フレームワークを中心として、財務諸表の主たる目的を「経済的意思決定のための情報提供」と規定し、その利用者、意思決定にとって有用であるための財務諸表の質的特性、財務諸表の構成要素(環境資産、環境負債、環境収益及び環境費用)、財務諸表の構成要素の認識と測定、さらには環境関連の日財務情報の動向等に言及する。
 第4章では、2008年3月に制定された「資産除去債務に関する会計基準」に関わる会計処理が実務上どのような影響を及ぼすのかを明らかにすることを念頭において、すでに制度化されている米国の状況とわが国の対応について検討する。
 第5章では、米国、EU、日本における土壌汚染に関連する法制度と財務会計を比較研究し、土壌汚染の会計が展開すべき今後の方向性を検討する。
 第6章では、温暖化問題解決の一施策である排出量取引について多角的に取り上げる。
 第7章では、日本における財務諸表による環境会計情報の開示状況の調査結果が明らかにされる。
目次
序章 環境財務会計研究の必要性と目的
 第1節 京都議定書の概要と日本の現状
 第2節 京都議定書以降の温暖化対策
 第3節 資産除去債務及び土壌汚染等の浄化債務
  1 資産除去債務
  2 土壌汚染等の浄化債務
 第4節 日本における環境会計の現状
  1 環境報告書における環境会計
  2 環境財務会計
 第5節 環境財務会計研究の必要性と目的
第2章 環境財務会計に関する指針・報告書
 第1節 はじめに
 第2節 環境財務会計の枠組み
  1 環境コストの範囲
  2 環境コストの会計処理
  3 環境負債の会計処理
  4 環境コスト、環境負債及び環境方針の開示
  5 CICA[1993]後の動き
 第3節 国際機関による環境財務会計への関心
 第4節 環境コストの会計処理の論点
  1 環境コストの概念
  2 環境コストの処理
 第5節 環境負債の会計処理の論点
  1 環境負債の認識
  2 環境負債の測定
 第6節 環境コストと環境負債の開示の論点
  1 環境コストの開示
  2 環境負債の開示
  3 その他の環境関連諸要因の開示(定性的記述)
 第7節 環境財務会計に関する指針・報告書の現代的意義
  1 環境問題から企業の社会的責任問題への展開
  2 会計基準の国際的統一化の動向
 第8節 おわりに
第2章 環境財務会計基準の国際的動向
 第1節 はじめに
 第2節 IASB及び米国における動向
  1 環境資産に関連する会計基準
  2 環境負債に関連する会計基準
 第3節 環境資産をめぐる会計の理論的検討
  1 本節の問題意識
  2 環境資産認識アプローチと会計観の関連性
  3 米国における環境資産の認識
  4 IASBにおける環境資産の認識
  5 環境資産の認識の方向性
 第4節 環境負債をめぐる会計の理論的検討
  1 本節の問題意識
  2 米国における負債の範囲と環境負債の会計処理
  3 IASBにおける負債の範囲と環境負債の会計処理
  4 負債範囲の拡張の方向性
 第5節 おわりに
第3章 環境財務会計における対象領域の検討
 第1節 はじめに
 第2節 環境財務会計の情報利用者と開示目的
  1 情報の利用者(ステークホルダー)
  2 情報開示の目的
 第3節 環境財務会計の開示内容
  1 財務諸表の情報特性
  2 財務諸表の構成要素とその拡張
  3 財務諸表の構成要素の認識と測定
  4 有価証券報告書における非財務情報の増大
 第4節 おわりに
第4章 資産除去債務の会計
 第1節 はじめに
 第2節 SFAS第143号の基準設定過程
  1 本節の目的
  2 2つの公開草案とSFAS第143号の内容比較
  3 SFAS第143号公表までのFASB提案の変遷とコメント・レターの影響
  4 小括
 第3節 米国におけるSFAS第143号公表前後の影響分析
  1 本節の目的
  2 Boatsman et al.[2000]の研究
  3 Schroeder et al.[2005]の研究
  4 Cuinn et al.[2005]の研究
  5 小括
 第4節 SFAS第143号公表に対するChevronの実証例
  1 本節の目的
  2 石油メジャーChevronの実証例
  3 小括
 第5節 日本の資産除去債務に関する会計基準
  1 『資産除去債務に関する会計基準』制定の経緯
  2 『資産除去債務に関する会計基準』の概要
  3 資産除去債務の会計処理
  4 基準適用関連事項
  5 環境関連債務についての考察
 第6節 日本企業における資産除去債務処理に関する現状分析
  1 本節の目的
  2 日本の資産除去債務の会計基準設定におけるコメント・レターの分析
 第7節 おわりに
第5章 土壌汚染の会計
 第1節 はじめに
 第2節 米国における土壌汚染の会計
  1 環境法と会計
  2 スーパーファンド法
  3 ブラウンフィールド問題
  4 会計基準の制定
  5 ブラウンフィールド法
  6 土壌汚染の会計処理
  7 年次報告書における開示要求
  8 今後の展望
 第3節 欧州における土壌汚染の会計
  1 はじめに
  2 オランダの土壌問題
  3 ドイツの土壌保全法制度
  4 EUの土壌保護戦略
  5 まとめ
 第4節 日本における土壌汚染の会計
  1 土壌汚染と法制度
  2 土壌汚染の状況
  3 土壌汚染地の経済評価
  4 土壌汚染に関わる環境財務会計情報の現状
  5 土壌汚染と環境財務会計
  6 今後の展開
 第5節 おわりに
第6章 排出量取引の会計
 第1節 はじめに
 第2節 排出量取引に関する制度
  1 京都議定書と京都メカニズム
  2 排出量取引の概要
  3 EU排出量取引制度(EU-ETS)の概要
  4 EU以外の諸外国の排出量取引制度
  5 日本における排出量取引制度の動向
 第3節 排出量取引会計基準に関する動向
  1 米国
  2 欧州
  3 日本
 第4節 排出量取引の会計処理及び開示に関する実態調査
  1 排出量取引に関する開示実態の調査
  2 調査結果における開示事例の分析
  3 調査結果における会計処理の相違に関する分析
  4 当該調査のまとめ
 第5節 排出量取引と会計処理の新展開
  1 海外植林の炭素権の会計処理
  2 排出量取引の拡張と会計基準―再生エネルギー証書の会計―
 第6節 おわりに
第7章 財務諸表における環境会計情報の開示に関する実態調査
 第1節 はじめに
 第2節 調査内容
  1 調査対象
  2 調査範囲
  3 調査方法
 第3節 調査結果
  1 環境会計情報の開示企業数
  2 2001年調査における環境会計情報の開示項目
  3 2005年調査における環境会計情報の開示項目
  4 2008年調査における環境会計情報の開示項目
 第4節 調査結果の考察
 第5節 おわりに
終章 環境財務会計発展の可能性と方向性
 第1節 環境財務会計発展の可能性
  1 環境コストの増加
  2 環境財務会計の国際的動向
 第2節 環境財務会計の展開の方向性
  1 環境コスト増大に伴う環境関連科目の開示
  2 環境資産及び環境負債概念の拡張
  3 環境関連の非財務項目
参考文献
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