本書は、簿記を初めて学ぶ人を対象としたテキストである。基本的には日商簿記検定3級程度を内容としているが、学習の必要上、一部、それを超えているところもある。基本事項、重要事項は網羅しつつ、コンパクトなテキストになるよう留意している。
1章~3章は簿記を学ぶ上での基本事項である、簿記の意義から簿記の一巡手続までを説明している。4章~11章は各種の取引とその処理について説明している。ここで取り扱っている各種の取引は、企業活動を行うなかで、日常的に出てくる取引である。12章・13章は決算と精算表の作成について説明している。会計における決算の重要性を理解するとともに、精算表の作成を通じて簿記への理解を確かなものにする必要がある。14章は帳簿と伝票について説明している。帳簿記入と伝票処理は、個人商店などでは最も基本となる会計処理事項であることを考えて、帳簿と伝票に分けて具体的に説明している。
本書は、簿記テキストという性格上、学習内容の理解を確認するために、各章末には練習問題を配置している。問題を解くことによって理解度をチェックしていただきたい。
第2版では、表記をはじめ仕訳や練習問題について、学習者がより理解しやすいように一部修正した。