刑事部長の息子で高校生の霧島智鶴は、究極の無気力にしてどんな無理難題も解決できる天才。たぐいまれな推理力により、刑事からも一目置かれ、様々な事件にアドバイスをしていた。そんな彼のもとに次々と事件が舞い込む。ちぐはぐな交換殺人、豪邸に届いた怪盗からの予告状、作家の謎の自殺、さらには赤い紐を使った連続殺人……。
しぶしぶ事件に挑む智鶴だが、彼を嫌うエリート刑事・上諏訪と対立。どちらが先に解決するのか勝負に――!
気鋭のミステリ作家のデビューシリーズ2巻が、加筆修正、さらに書下ろしの番外編も追加した完全版として再誕!
・目次
プロローグ
第一章 世にも奇妙な交換殺人
第二章 怪盗が常に華麗とは限らない
第三章 夏バテ気味の安楽椅子探偵
第四章 あてにならないミッシングリンク
番外編 あまりにも不毛な推理合戦
単行本版のためのあとがき