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オーバー・ザ・シネマ映画「超」討議

オーバー・ザ・シネマ映画「超」討議

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商品説明
映画論を拡張する最強のガイドブック爆誕!!

次世代を担う気鋭の論客たちによる、現代映像文化の新たな可能性を切り拓く、迫真・気合いの白熱クロストーク。

「脳筋」を鍛えて、いざ、現代映像文化の奔流へ──。

映画(経験)とは何か? 映画の面白さとは何か?

複数のクライテリアが入り乱れる映画史を再考し、映画理論の拡張を従来とは別の仕方で検討。
旧来の映画の見方を超えていく可能性を示すための、「超」映画の見方・ナビゲーション、ここに誕生。

現代ハリウッド大作から、古典、80年代映画、アニメーション、実験映像まで、さまざまな具体的な作品を縦横無尽に議論し、映像を現在的に読み解く手がかりを提示する。映画とは何か、映画を見るとは何か、映画について語るとは何か、を問い直す大胆不敵な画期的討議。
目次
まえがき 石岡良治

第1章 現代ハリウッド映画と映像の図書館――『アバター』と『インターステラー』
石岡良治×三浦哲哉
「結節点」として見る/「尺度変化」と「映画館」/『重力」、「アメリカ的なもの」との距離/「遺棄」への傾向とアーカイヴの外部/発明品と産業の更新――『鷲の巣から救われて』/スクリーン・プロセス――『鳥』/アメリカ史との張り合い――『絞殺魔』/陳腐化の問題と陰謀論――『マトリックス』/CGが可能にした表現――『ロード・オブ・ザ・リング』/異質な表象体験の接続――『アバター』/アバターと人間の間/過去の映像の歴史にどう入っていくか/ディシプリンとコンベンション

第2章 「古典」と「ランキング」は何を意味するか
石岡良治×三浦哲哉
「古典」と「ランキング」/デビュー作映画ベスト/選別と忘却/デビューへの欲望/アンドレ・バザンと「理想河床」/「逆撫で」映画ベスト/政治的モダニズムと異化/同化と異化/名作の難点/限界例としてのケネス・アンガー/逆撫でとアレゴリー/『溝口健二論』の政治と美学/『ゼロヴィル』とシネフィル/ガイドブックとしての『シネマ』

第3章 「筋肉」から映画史を考え直す――スタローンとシュワルツェネッガー
入江哲朗×石岡良治×三浦哲哉
映画史のナチュラル・ヒストリー化/吹き替え映画という環境/午後のロードショー/ドメインの最大化/だらしない映画体験/ポエティック・ジャスティス/『アンタッチャブル』に「逆撫で」される/自動性再考/スタローンの筋肉/モデル化/「外皮」としての筋肉/ランボーの受難/筋肉によるヴァナキュラー・モダニズム/シュワルツェネッガーと脳筋アクション映画/問題処理能力のコンテナ/オーヴァーソリューション/脳筋化された問題処理プロセス/「物理で殴る」/スタローンの知性/筋肉映画とバーレスク/キャラクターの筋肉と血統

第4章 棒人間と複数の世界――アニメーションの現在・過去・未来
土居伸彰×石岡良治×三浦哲哉
研究から「ニューディアー」設立まで/二一世紀アニメーションの新しい潮流/二〇世紀アニメーションとの断絶と継承/アニメーション映画祭の歴史と放置された領域/アニメーションの「独我論」とコミュニティ/『君の名は。』、『ファインディング・ドリー』と二〇世紀型記憶モデルの変容/個人と世界/普遍性 /寓話性の変容とグローバリゼーション/デジタル時代のアニメーション/アニメーション・ドキュメンタリーと想像力の限界/「非人間化」と「人間化」/アニメーションの視点による実写映画/「アニメ」の人間中心主義とアレゴリー/初音ミクとカール・ドライヤー

第5章 破壊・崩壊・エントロピーの映像的・音響的描写
平倉圭×石岡良治×三浦哲哉
映画論の拡張/スミッソンと『ブロブ』的なもの/「パーティクル化」/モノとパターン/ベルクソンの砂糖水と『モダンタイムス』/《スパイラル・ジェッティ》と「脱差異化」/『ゴジラ』の咆哮/『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』のものたりなさ/気散じと礼拝価値(インターミッション)/『天に栄える村』――土をめぐる実験と再発見/『息の跡』――タネとしてのイメージ/事実とイメージ/細部と全体、フィクションとドキュメンタリー/宗教と信念/映像分析と身体性

第6章 動きから考える――陰謀と表層
畠山宗明×石岡良治×三浦哲哉
陰謀論/「動きから考える」/グリフィス映画における身振りと見えないもの/『北北西に進路を取れ』と推論の時間/メル・ギブソンと『陰謀のセオリー』/『パッション』と『サイン』の信念分析/シネフィル的なものとカルスタ的なもの――装置論の見直し/メル・ギブソンとドリーの注意欠損/地政学的に考える/スペクタクル国家としてのロシア/アレクセイ・ゲルマン

あとがき 三浦哲哉
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