犯行現場に黒い星のマークを残す謎の怪盗”ブラックスター”。その魔手から逃れる術はないと恐れられる怪盗のターゲットにされた富豪青年ロジャー・バーベックは従僕のマグスと共に捕縛を試みるのだが……。1920年代当時に巧妙な記述トリックを駆使して書かれたModern Detective Storyの先駆的名作が21世紀に完訳でよみがえる! ミニ・シリーズ〈アルセーヌ・ルパンの後継者たち〉第二弾。
ーー明るい、モダンな、ユーモラスな、ナンセンス味のある、そして息もつけぬ鋭さと、局面変化の巧妙な近代型の探偵小説でもある。(改造社「世界大衆文学全集」編集部。同全集月報「編輯室」より)
ーー”作者”対”読者”ポジションの作品における、地の文においては、最終的な結末に照らして”偽り”となる記述はアンフェアとなる、というルールに準じる記述を、カーに四十年さきがけて実践している。(浜田知明。本書「解説」より抜粋)