本の雑誌445号2020年7月号

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特集:献辞の研究!

「大勝軒の大盛りラーメンに捧ぐ」という献辞を見たとき(さあ、なんの本でしょう)は、おお!と驚いたが、では、誰に捧ぐのが正しいのか。というわけで、本の雑誌7月号の特集は「献辞の研究!」。シンポ教授の献辞うんちく話から、編集者「ケンジ」の献辞論(?)、芥川・直木賞作家の親孝行献辞にポケミス全献辞徹底調査、そして妻を殺す物語を妻に捧げたくせ者作家に読者の好きな献辞まで、世界献辞史に一石を投じる献辞特集なのだ!

新刊めったくたガイドは、小財満が時代の空気感を映し出す、現代英国ミステリの女王のサスペンスを絶賛すれば、林さかなは『セヘルが見なかった夜明け』に胸をえぐられて、まいった。大森望が魔法使いの少女と科学少年のボーイ・ミーツ・ガール小説をイチ押しすれば、千街晶之は特殊設定とロジックがいっぱいの『透明人間は密室に潜む』に◎! 大塚真祐子が村上春樹から伊藤比呂美まで、初夏のエッセイ祭りを祝えば、冬木糸一は『もうダメかも』は今年ベスト級のノンフィクションだ!と断言。そして北上次郎は『52ヘルツのクジラたち』にどんどん引きつけられて、胸熱。読み始めると止めらない、とおじさんが太鼓判を捺す希望の物語を、さあ、読んでみよう!

今月は、黒い昼食会が「立ち読みで密はやめてくれえ!」と切実に叫べば、宮田珠己は消えたロト売り場に緊急事態!? SF音痴高野秀行がSF界に降り立った最強のエイリアンとSF古典宇宙の旅に出れば、速水健朗は親指シフトとソアラと浅見光彦でカムバック! そして藤田香織が待望の森絵都の10冊を紹介。何歳でも沁みる心強い物語で自粛疲れを吹っ飛ばそう! 緊急事態もあけて、人に会う機会が増えたら要注意。読めば思わず人に捧げたくなる(?)本の雑誌7月号を、さあ、遠慮なく何冊でも買ってくれぃ!
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