生物の科学 遺伝 2022年1月発行号(Vol.76‐No.1)

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特集:進化の制約と方向性 微生物から多細胞生物までを貫く表現型進化原理の解明
歴史科学から普遍現象科学へと拡張しつつある進化研究の最前線を紹介する。
生物は決してランダムに多様化しているのではない。進化プロセスに見られる「ムラ」,発生プログラムの変更や形態進化の変更には,不均一さや変わりにくい部分が認められる。
従来,生物進化のこのような側面へのアプローチは容易でなく,まともに扱われてこなかった。

だが近年,この制約と揺らぎをさまざまなレベルで検出し,個体間差や環境変化による表現型変化など短期的な時間スケールで観察される表現型揺らぎと,長期的な時間スケールで起こる表現型進化の制約や方向性がどのように相関するのかを実験的に解明する試みが進められている。
本特集では「進化のしやすさ」,つまり進化における制約と方向性について,その最新の研究例を紹介する。

特別寄稿は「2021年ノーベル生理学医学賞に寄せて」。今年のノーベル生理学医学賞「温度・触覚の受容体の発見」,その受賞の鍵となった論文の共同研究者(筆頭著者)である富永真琴氏に今回の受賞研究の解説とその意義について,カプサイシン受容体「TRPV1」発見の時のこと,また受賞のお二方,David Julius氏とArdem Patapoutian氏両教授との思い出についても執筆いただいた。

さらに2022年から新設される注目の新科目「理数」を見据えた新連載“「高校新教科 理数」の学び方”が本号からスタート。
教育関係者や受験を控える学生の方々,またそのご家族の方々にはぜひ,本連載を参考にしていただきたい。
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