第1編 増殖する悪意と対応策の新たな肝
第1章 現代の悪意
第2章 犯罪防止のための環境のあり方
第3章 社会的孤立により生まれる望まない犯行-社会学の立場から「居場所」の必要性を探る-
第4章 悪意の可視化のためのAI活用の研究
第5章 サイバーセキュリティの課題と展望
第6章 防犯×デザインの社会実装-犯罪を起こさない「空間づくり」
第7章 地域安全マップとホットスポット・パトロールのためのアプリ開発
第8章 地域安全マップ指導者養成教材の開発とその効果
第9章 小説で描く空の犯罪
第2編 悪意を検出・回避するテクノロジーの実際
第1章 画像認識・画像解析技術
第1節 画像認識・画像解析技術の防犯用途市場
第2節 カメラ映像処理システムによる不審行動の自動検知-その背景と意義-
第3節 深層学習モデルの敵対的攻撃と敵対的学習
第4節 防犯・安全確保のためのカメラ画像利活用と法的・倫理的問題
第5節 マスク越しに判別できる顔認証技術
第6節 高精度・高セキュリティを実現する最先端の生体認証システム
第7節 防犯カメラにおけるAI 動体検知システム
第2章 デジタル化と未知の悪意に対する課題-ふるまい検知・サイバーセキュリティ
第1節 サイバー犯罪の複雑性とそれへの対応
第2節 中小企業におけるサイバー攻撃対策
第3節 メタバース上での被害実例とその対応
第4節 テレワーク成功への道-セキュリティと効率を高める実践ガイド-
第3章 ネット社会における避けがたい悪意
第1節 SNS時代における迷惑行為と炎上の根源
第2節 エスカレートするネット炎上の過激化とそこに隠された欲求
第4章 店舗・施設における省力化,悪意対策
第1節 省力化に向けた現状と課題
第2節 カスタマーハラスメントの現状と対応
第3節 フードディフェンス-最新の犯罪科学を根拠に食の安全の一翼を担う-
第4節 AIを利用したDX化が業界最大の課題,人手不足への一手となる
第5節 不審者事前検知ソフトDEFENDER-Xの現状と効用
第5章 バイオテロなどの科学捜査での最先端分析化学と応用事例
第6章 犯罪常習者に対するポリグラフ検査の目的と重要性,実際の手法
第7章 プロファイリング技術の現在-心理学を応用した犯人像の推定技術-
第3編 不正の芽を摘む組織・システムづくり,人的資本
第1章 内部統制の意義と課題-不正防止の観点から-
第2章 不正リスクの高まりと防止体制のために
第1節 不正のトライアングル-不正の発生メカニズムと未然防止の着眼点-
第2節 人はなぜ不正行為に手を染めてしまうのか-神経科学からの知見-
第3節 「「意図せぬ不正」の心理と行動倫理学
第4節 属人風土に潜む課題-組織開発に必要なこと-
第3章 不正防止に向けたテクノロジーによる対応
第1節 AIによる不正検知モデルの開発と導入
第2節 政府・企業・研究機関への適用をめざすデータ暗号化と分散保存による不正防止対策
第4章 蔓延する研究不正の現状と対策
第1節 近年の研究不正事案の発生原因に応じたアプローチと今後の展開-文部科学省公開の不正事案を素材として-
第2節 公正な研究活動における東北大学の取り組み
第5章 個人を活かす組織のあり方-「共同体型組織」をどう変えるか-
対談 不正の根絶に真正面から取り組むための心得