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写真記録 核被災に向き合う高校生たち

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本書の特長

Ⅰ 活動主体 幡多高校生ゼミナール
 高知県西部幡多地域の高校生ゼミナール。1983年結成。85年マグロ漁船ヒバクシャを見つけ、その調査にのりだす。87年高知県高校生ゼミナールに発展。89年には土佐清水でビキニ被災船「住吉丸」を発見。ゼミでは引きこもり生徒が全体の三分の一ほど参加していたほか、実業高校から初の国立大学入学者を生み出すなど、教育学的にも大きな成果をあげた。

Ⅱ マグロ漁船ヒバクシャを見つけて、聞き取り調査
 地元で長崎のヒバクシャの聞き取り調査の際、偶然にマグロ漁船のヒバクシャを見つけ出し、その後室戸、土佐清水、宿毛沖の島などえマグロ漁船ヒバクシャも高校生たちの真剣な聞き取りには快く応じ、たくさんの証言を記録していった。

Ⅲ 沖縄、広島、韓国に被ばく船を探して
 89年ゼミ生たちが沖縄に渡って、マグロ漁船ヒバクシャを調査。銀嶺丸元乗組員の聞き取りをした。広島では89年貨物船弥彦丸元乗組員の聞き取り調査を実施。さらに04年釜山で核実験被災船を韓国の高校生たちと合同調査。日本から売却されたマグロ漁船を発見し、元乗組員の話を聞き取りした。

Ⅳ 韓国、セミパラチンスク、福島の高校生たちとの交流
 03年から釜山高校生との交流がスタート。幡多に釜山高校生を迎え、また釜山訪問の旅もおこない日韓の交流を深めた。広島に留学中のセミパラチンスク周辺出身の高校生とも広島と幡多で交流、お互いに被ばく問題の認識を深くした。また福島原発震災事故後は福島の朗読詩団体「たねまきうさぎ」の高校生たちとお互い行き来し、交流している。
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