ぺらぺらの彫刻

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ぺらぺらの彫刻
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かつてない「読む彫刻」ついに誕生!

彫刻を観ない人に捧げる

彫刻オタクによる愛の歌



「構造を被覆する表面によって成立する彫刻の系譜を確認する」という共同研究に、彫刻家、美術史家、学芸員9名が集結。お堅い命題に頭を抱えて議論百出。ついに満場一致で「ぺらぺらの彫刻」として追究開始。道成寺の鐘の内側は、内なのか外なのか? 禅問答に悩むごとく、ある者は触覚から、ある者は空洞から、ある者はピカピカから、ある者は時代の空気から…横山裕一に章扉を描かせ、溢れる彫刻愛は「読む彫刻」を生み出した!



著者:石崎尚、伊藤誠、鞍掛純一、田中修二、戸田裕介、袴田京太朗、藤井匡、松本隆、森啓輔

カバー・帯・表紙・扉/原画:横山裕一

ブックデザイン:馬面俊之
目次
まえがき  戸田裕介



第1章 人体像の表面の向こうになにをみるか  田中修二



1|《聖チェチリア》の表面から

2|朝倉文夫作《みどりのかげ》にさわる

3|朝倉響子の彫刻とリカちゃん人形

4|再び、表面をめぐって



第2章 量塊を見つめなおす  戸田裕介



1|透明人間を彫刻でつくることはできるか?

2|モリヌークス問題から

3|立体と量/塊と量塊

4|彫刻家の言葉から―単一的視点

5|彫刻家の言葉から―多視点性をめぐって

6|多視点性から多感覚へ



第3章 すべての彫刻には空洞がある  袴田京太朗



1|被覆の彫刻

2|ブロンズ彫刻内部の「恥の空洞」

3|ミニマル・アートにおける内部の空洞

4|空洞がある/ない

5|「恥の空洞」を消滅させた「彫刻」

6|コンセプチュアル・スカルプチャー

7|フェリックス・ゴンザレス=トレスの「空洞」



第4章 彫刻作品の表層について  鞍掛純一



1|空家を素材にする

2|脱皮する家

3|コロッケハウス

4|内なる表層



第5章 ピカピカの彫刻―戦後日本の鏡面彫刻  石崎 尚



1|ぺらぺらの彫刻とピカピカの彫刻

2|鏡面加工の登場

3|鏡面彫刻の広がり

4|野外彫刻展における鏡面彫刻

5|その後の鏡面彫刻

6|鏡面彫刻のポテンシャル



第6章 一九八〇年代と表面―召喚される「表面の存在論」  森 啓輔



1|はじめに―表面の誘惑

2|界面に吹く「風」

3|交錯する「厚み」

4|「かめ」の中

5|「空気の道」のありか

6|おわりに―表面から/表面への「跳躍」



第7章 庄司達の布―建築と身体の間に  藤井 匡



1|庄司による布の特徴

2|建築との関わり

3|空間の創出と形態の創出

4|身体との関わり

5|建築、衣服、彫刻



第8章 彫刻のためのエクササイズ=谷岡ヤスジを誤読する  伊藤 誠



1|谷岡ヤスジ

2|トリックスター

3|脳の中の小人

4|表現の時空



第9章 金色と鏡―古代ギリシア彫刻からブランクーシへ  松本 隆





1|古代の鏡

2|金色の素材

3|古代ギリシアのブロンズ彫刻の表面

4|中世の金色―聖フォアと定朝

5|ルカ・デッラ・ロッビアのガラスの被覆

6|ブランクーシの金色





終章 「ぺらぺらの彫刻」とは何だったのか  藤井 匡



1|「被覆としての彫刻」からはじまった

2|「ぺらぺらの彫刻」へのアプローチ

3|「ぺらぺらの彫刻」から導かれる可能性



あとがき  戸田裕介
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