武満徹らとともに日本の現代音楽シーンを創造した不世出の音楽評論家。
そのまなざしが映した20世紀音楽最後の輝きがよみがえる!
詩人、音楽評論家、音楽プロデューサーとして多面的な活動を繰りひろげ、日本の現代音楽シーンを創造した秋山邦晴(1929–1996)。武満徹らと結成した「実験工房」をはじめ、同時代の音楽家たちと手を取りあい、現代音楽シーンの中心人物として活躍した。
本書は、秋山が1980年9月から死の前年の1995年12月までほぼ毎月、172回にわたって公明新聞に連載したコラム「秋山邦晴の聴く・視る・語る」を全篇集成したもの。
音楽や舞台、映画など秋山の広い関心分野を縦横にとりあげた、いまなお色褪せない珠玉の評論集であると同時に、現代音楽のもっとも華やかだった時代を定点観測的に見つめた貴重な証言でもある。
秋山の教え子のひとりである畠中実氏による解説、写真を多数掲載した詳細な年譜(小野光子編)も必読!
「柴田南雄が1972~82年に朝日新聞に書いていた批評が『音楽会の手帖』として出版されている
秋山邦晴のは1980~95年だから ほとんど入れ違いで これが本になれば1970年から1995年までがカバーされることになる
柴田が作曲家で さめた観察者の視点なのに 秋山は批評家だが 熱い当事者の視点というのもおもしろい
1992年のメシアンとケージの死で20世紀音楽は終わってしまったという感じが伝わってくる」
──高橋悠治氏(作曲家、ピアニスト)