【拡大復刻本について】
・この書籍は、原本書籍の版面を複写した上で、シミ、ヤケ等を極力脱色し、活字のかすれを濃くするなどの調整を加えて読みやすくした復刻本です(紙書籍)。原本書籍を底本として新規に制作したものではありません。
・原本は四六判の単行本でしたが、これをB5サイズ(週刊誌大)に拡大しています。このため、原本書籍の活字が大きく表示され見やすくなっています。
・復刻本として通しページを打っていますが、目次記載のページは原本のページとなります。
【復刻本の原本の版】
・巣鴨遺書編纂会『死と栄光—戦犯死刑囚の手記』(長嶋書房 昭和32年2月10日発行)
・著作権が存続していると思われる部分はカットしています。
【解説】
本書は、第二次大戦(大東亜戦争)での敗戦後、内外各地で戦犯として処刑された人々が遺した手記、約百篇です。
もともとは、巣鴨遺書編纂会が、手記約701篇を収集・編纂し、『世紀の遺書』として昭和28年(1953年)に発刊しましたが、その「普及版」として「各種傾向のもの」を収録して発刊することとしたとのことです。
大戦で散った人々の手記としては、学徒兵による『はるかなる山河に』『きけわだつみのこえ』、海軍飛行予備学生による『雲流るる果てに』、農民兵士による『戦没農民兵士の手紙』などがあります(いずれも、響林社から大活字本、拡大復刻本、電子復刻本(kindle等)等の形で発行しています)。最近、『世紀の遺書』もkindleにて電子復刻版を発刊しました。
『世紀の遺書』に収録されたものは、様々な人々によるものですが、「戦犯」として処刑されたという点で共通です。言うまでもなく、「戦犯」といっても終戦直後の復仇的要素が多分にある中でのものであり、日本では講和条約締結後、「法務死」として名誉回復がはかられています。