■出版の背景
近年、多くの企業が DX を掲げていますが、その実現を阻んでいるのは、テクノロジーそのものではなく、ビジネスや組織をどのように変えていくのかが見えないことです。
すなわち、DX の本質はデジタル導入ではなく、ビジネスや組織を変えること(トランスフォーメーション)にあります。
しかし現場では、経営層・事業部門・IT 部門がそれぞれの視点で課題を語り、全体像がつながらないままプロジェクトが進むことで、
「そもそも何を実現したいのか」が曖昧になり、成果につながらないケースが少なくありません。
この“断絶”をつないでいく役割を担うのが ≪ビジネスアナリシス(BA)≫ です。
BA の考え方は IIBAのBABOK® ガイドに体系化されていますが、実務の場で「どう使うのか」がイメージできず、概念は理解できても活用に踏み出せないという声が多く聞かれます。
そこで本書では、BABOK® ガイドの紹介にとどまらず、日々の実務の中でどう考え、どう整理し、どう前に進めるのかを丁寧に解説し、
変革を推進するあらゆる立場のビジネスパーソンに“使えるヒント”を提供することを目指しました。
『ビジネスを設計する力 ~変革を動かすビジネスアナリシス~』は、ビジネスとデジタル、戦略と現場、人と変化をつなぎ、組織の変革を前に進めたい人のための「実務に根ざした ビジネスアナリシスの入門書」です。