「そよ風に吹かれて」2010年東洋出版、「ふれあい交差点」2014年三帆舎 に続く3冊目のエッセイ集。
兵庫県川西市内や大阪府池田市内、郷里・兵庫県多可町内などで出会った四季折々の花と花がご縁となり出会った人々や家族との温かいふれあい。日常の何気ない出来事を著者の目線で切り取った珠玉のエッセイ集。著者が撮りためた花の写真も美しく心にしみ込んでくる。
はじめにから
情報化時代の何かと多用な現代社会では、ストレスも多く、うつ病予備軍が何かのきっかけで発症する危険を多くはらんでいる。休みの日には外に出て仕事を忘れ、自然の中で気分転換を図り、家族団欒の中で心身のリフレッシュすることが大切だと思う。かつてにぎわった商店街もシャッター通りと化し、マッサージ店がいくつも並んでいる。アロマテラピーが人気となり香をたく人も多い。心身共に悩む人は多いようだ。
私は35年ほど前、思いもよらない小腸穿孔で緊急手術を受けた。難病のクローン病だとわかり、食事制限や手術による癒着で今までの生活と比べると不自由な生活を強いられてきた。さらに、仕事がらみで心的病(やまい)から仕事ができなくなった数年の暗闇の期間もあったが、現在は心身共に健康で好奇心旺盛の毎日を過ごしている。家族の献身的な支えや長年の付き合いのあった友からのご支援と心遣い、さらに自然と身近に接し、いろんな植物や花を通して知り合った花友達との語らい、ペンフレンドとの交流などのお陰で今があるように思う。痛みを経験すると、人さまから受ける小さな親切にも感謝の気持ちがふつふつと湧いてくる。人の痛みを自分のことのように感じられるようになった。
仕事以外に趣味を持ち、共通の趣味を持つ友との語らいや手紙などでお互いの心情を吐露できる幸せを感じている。スマホが情報交換の主流となった現在、顔を突き合わせ目と目で直接会話することや、手紙などのふれあいの素晴らしさをエッセイを通して多くの皆さんに知っていただければと思う。