日本グラフィック・メディスン協会 会誌 第1号
グラフィック・メディスンは、マンガやビジュアルアートを通じて、医療の課題や患者の体験を表現し、医療や社会のあり方を考える取り組みである。本誌は、グラフィック・メディスンの活動を日本において継続的に記録・共有するための定期刊行物として刊行された。
創刊号となる本号では、これまで日本語で十分に紹介されてこなかった海外のグラフィック・メディスン作品に焦点を当て、グラフィック・メディスンの勉強会で取り上げてきた事例を整理・紹介する。
■ 特集
未訳GM作品の世界
本特集では、日本語に翻訳されていない海外のグラフィック・メディスン作品を取り上げる。アルツハイマー/認知症、がん、高齢化(介護と「終活」)、ダウン症、更年期障害、摂食障害といったテーマについて、海外のマンガ作品がどのように描いているのかを紹介する。
海外マンガを参照することで、日本が抱える医療課題を異なる視点から見直す試みである。
■ 主な内容
・海外の未訳グラフィック・メディスン作品の紹介と作品内容の整理
・患者が見ている世界や家族の経験を描くマンガ表現の事例
・日本の医療マンガ作品の連載企画およびレビュー
・医療マンガをめぐる作家、翻訳者、編集者へのインタビュー
・医療マンガ出版事情や関連する活動の紹介
■ 本号の位置づけ
本号は、グラフィック・メディスンの海外作品を中心に、日本における医療とマンガの関係を考えるための創刊号である。未訳作品を含む海外事例を紹介することで、今後の活動や議論のための参照点を提示することを目的としている。