潮が引いた岩場にできる潮だまりのことを「タイドプール」といいます。そのタイドプールをのぞいてみると、様々な生き物が暮らしていますが、とりわけ可愛くて面白い顔をした魚をみつけました。この魚、「ロウソクギンポ」といいます。
大きさは6センチくらい。オスは巣穴を作って暮らしています。夏になると巣穴にメスがやってきて産卵しますが、産まれた卵を守るのもオスの役目。潮が引いた巣穴に容赦なく夏の日差しが照りつけます。それでも負けるわけにはいきません。
がんばれ! ロウソクギンポ。
秋になってようやく子どもたちが生まれました。和歌山県・串本町の浜辺では、毎年このような光景を見ることができます。水中写真家の今井寛治氏が長年に渡り撮り続け、子どもたちの目線でロウソクギンポの生態を伝える写真絵本です。