「学校の生きづらさ」をケアする 2 私たちは〈なぜ〉倒れたのか 教師=メンタルのケア

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「学校の生きづらさ」をケアする 2 私たちは〈なぜ〉倒れたのか 教師=メンタルのケア

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「学校の生きづらさ」をケアする 2 私たちは〈なぜ〉倒れたのか 教師=メンタルのケア

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商品説明
見えない傷を抱える子供たち。学校に壊される教師たち。教育現場の「生きづらさ」を社会の問題として問い直す──。

いじめ、不登校、トラウマ、教員のメンタル不調。学校で起きるさまざまな「生きづらさ」の背景には、個人の問題では片づけられない社会の仕組みや課題がある。

その実態を見つめ、声にならない声に耳を傾けながら、「何が起きているのか」「何ができるのか」を問いかける。教育関係者だけでなく、今、教育現場で起きていることを伝えるすべての人に開かれた全3巻の教育ノンフィクション。

第2巻となる本書は、メディアでしきりに取り上げられている教師のメンタルヘルスをテーマとする。

日本の教育現場では教師の「こころ」が限界を迎えつつある。過重労働、保護者や地域からのクレーム対応、増え続ける業務と責任、そして多様化する子どもたちへの対応。こうしたストレス環境のなか、心身の不調を訴える教師が増加の一途をたどり、精神疾患による公立学校教師の休職者は2024年度で年間7,000人を超えている。

これらの苦しみは依然として「個人の弱さ」や「適応力不足」として処理されがちであり、教育システム全体の構造的問題として問われる機会は極めて少ない。

本書は、教師たちのうつ病経験に真正面から光を当て、その記録を通して学校という職場が抱える構造的ストレスを可視化し、そこから回復や予防への道筋を模索する。個人の「病気」としてではなく、職場環境や組織の「システムエラー」としてうつ病を捉える視点こそが、再発防止、働き方改革、教育の質の向上を支える基盤になる。

さらに本書では、うつ病を単なる「こころの病」としてではなく、身体や神経系と密接につながる全人的な課題としてとらえ、ポリヴェーガル理論など、今、注目されている最新の理論と治療アプローチをわかりやすく紹介する。

薬に頼らない治療法や、自律神経を整えるための実践的なコーピング・スキルは、日々の学校生活のなかで即座に役立つ知見である。教育現場が持つ自己犠牲的美徳を問い直し、「壊れる前に予防する知恵」を広く共有することで、教師自身の命と尊厳を守り、ひいては子どもたちに対しても持続可能な教育を届ける土壌をつくることを狙いとする。

著者は、うつ病を経験した現役・元教員たちの自助グループを設ける活動を継続。それらの教師の記録をベースに、教育現場におけるストレスの実態と、そこから回復するための具体的な理論・スキル・制度改善策を、複数の教師の記録と鼎談パートから構成する。

序章では、教師としてのキャリアをスタートさせたばかりの時期にうつ病の症状が現れた一人の教師の実体験を紹介する。
第1章では、2人の教師のうつ病体験を紹介し、その背景にあるアンビバレントな教師像――理想と現実、使命感と無力感の葛藤――…
目次
プロローグ──教師と学校を「緑」にする
Aさん(二三歳・女性教諭)の手記
第1章 「赤」が暴走してしまう学校──交感神経
1 学年主任の怒りをポリヴェーガル理論で説明する
【コラム】ポリヴェーガル理論とは──自律神経の状態を「赤」「青」「緑」の三色で考える
2 生命維持の絶対ルール
3 管理職による「見取り」と「介入」
4 ポリヴェーガル理論+解決志向ブリーフセラピー
【コラム】解決志向ブリーフセラピーとは──中心哲学「三つのルール」
第2章 「青」に沈む若い教師──背側迷走神経
Bさん(二三歳・男性教諭)の手記「「この世から消えたい」と思った六月」
1 「青」(背側迷走神経)の役割
2 一か月間に及ぶ「真っ赤」な勤務
3 B先生が病院へ行かなかった理由
4 個人と職場をアップデートさせる
第3章 「緑」をブレンドできる職場──腹側迷走神経
Cさん(四〇歳・男性教諭)の手記「行事後の大説教、苦しいです」
1 典型的な「ハラスメント案件」
2 「赤」と「緑」で《ちょうどいい》
3 どうすれば「余裕」が生まれるのか
【コラム】教師にも子供にも《ちょうどいい》指導法とは
第4章 あなたは「正しく」倒れたのだから──[鼎談]吉里恒昭×田中伸明×水野正司
Dさん(二五歳・女性教諭)の手記「うつ経験者のSNS」
◆医療から見た「学校という組織」
 二名の教師の経験を「ポリ語」から考える ●/ 教師は「役割」が外れない ●
 ポリヴェーガル理論の「共同調整」という考え方 ●/学校というシステムが抱える困難さ ●
◆倒れたのは「弱さ」ではない
 「治りたい」という意欲 ●/体験者の意見を取り入れる ●/「特殊な人」が倒れるのか? ●
◆「うつ」の正しい理解
  脳は「うつ」の状態を作り出して、その人を守ろうとする ●/対症療法ではない「原因」治療の意味 ●
 「発熱病」なんて存在しない! ●
◆体と命の防衛反応
  現在のうつ病の「診断」と「治療」はどこがおかしいか ●
症状は「病理」ではなくサバイバルするための「防衛反応」 ●
◆教師の「スキル」としてのポリヴェーガル理論
 ポリヴェーガルの「三色の見方」を身に付けよう ●/うつの三つの状態を図解する ●
 「緑」と「赤」のブレンド ●/脳の大部分は「ニューロセプション」の働き ●
 教師へのメッセージ ●
Eさん(三〇歳・女性教諭)の手記「TMSの凄さ」
【コラム】ポリヴェーガル理論による「うつ病」治療革命とは
第5章 解決を迫らず言語化してくれるツール──自分×AI
1 AIに悩みを相談する
Fさん(三五歳・女性教諭)の手記「AIさんの文章を読んで温かいものを感じました」
2 「感情利用」のメリットと注意事項
Fさん(三五歳・男性教諭)の手記「それでも勤務を続けた結果」
第6章 教師の価値は出勤できるかどうかで決まらない──自由エネルギー
1 「自由エネルギー原理(FEP)」とは何か
2 〝倒れる〟までの階段
3 どうすれば防げたか【本人】
4 どうすれば防げたか【周囲】
終 章 教師人生を支えた言葉
筆者・水野正司「私が退職を決めた理由」
1 酒井臣吾先生の言葉
2 野口芳宏先生の言葉
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