教室という小さな空間から、世界へ──。
「授業は美しき小宇宙」という視点のもと、教室での日々の出来事や文学・芸術・歴史・自然との出会いを通して、教師と子どもたちがともに学び、成長していく姿を描いた全2巻のエッセイ集。
授業とは、知識を教えるだけの時間ではない。人と人が出会い、文化に触れ、人生を豊かにしていく営みである――。そんな著者の教育哲学が、一つひとつの実践とエピソードの中に息づいている。迷い、悩みながらも子どもたちと向き合い続ける教師自身の歩みも率直に綴られ、教育という仕事の奥深さと喜びが静かに伝わってくる。
第1巻では、日々の教室で生まれる何気ない出来事を出発点に、文学・哲学・芸術・自然・部活動・旅など、多彩な世界との出会いが授業へと息づいていく。教室の学びは、学校という枠を越え、子どもたちを広い世界へとつないでいく。教師のまなざしによって紡がれる一つひとつの実践を通して、生徒の心が動き、世界への扉が開かれていく様子が、生き生きと描かれる。
教育の原点とは、人が人として生きることを支え、励ます営みであることを、静かな感動とともに伝える。