坂口安吾 野生の文体[ワイルド・スタイル]

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坂口安吾 野生の文体[ワイルド・スタイル]
  • 発売日:2026/02/13
  • 出版社:文学通信
  • ISBN:9784867661161

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坂口安吾 野生の文体[ワイルド・スタイル]

坂口安吾 野生の文体[ワイルド・スタイル]

通常価格 5,500 円(税込)
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  • 発売日:2026/02/13
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商品説明
たびたび「私」を見失う安吾。その「野生」のひらめきとは?

「野生の文体」の「文体」とは、本書であつかった小説が様々なスタイルで書かれていることをあらわしている。安吾が様々な文体を模索して小説を書いたことと、無頼派の像としての、原稿用紙の散乱した部屋の写真などと結びつけて語られる「坂口安吾」との間に、果たして乖離はないのだろうか。

本書は、安吾のテクストで表現される文体のゆたかさ、煩雑さ、矛盾、混沌とした様相により多くの価値を見いだす。

文学テクストの上に表現された形式を仔細に分析すること、表現された内容と形式がどのように関係しているのか、もしくは関係していないのかを見定めること。本書でしつこくくり返したのは、安吾の文学テクストに表現された形式と内容の結びつきの必然性を明らかにするという一事である。

全体を、序 章─安吾の文体、「野生」のひらめき、第一部 様々なる文体─分裂が結局総合を意味するのだ、第二部 歴史を語る─せめぎ合う歴史と現実、第三部 女性を/が語る(立ち上がる)─男性作家、安吾の限界、終 章─「坂口安吾」とは誰なのか、で構成。

これからの新しい「坂口安吾」の像のために。気鋭の論者による、これからの安吾論の登場。
目次
目次

序 章―安吾の文体、「野生」のひらめき

一 本書のねらいと構成/二 坂口安吾について/三 あちらこちら命がけ/四 安吾はどう読まれてきたか


第一部 様々なる文体─分裂が結局総合を意味するのだ


第一章 演説!推理?然り風である!―「風博士」論

一 小説の表現形式に着目する/二 演説調の語り―『ジュリヤスシーザー』/三 探偵小説的な構成―芥川龍之介「開化の殺人」/四 不合理な「笑ひ」


第二章 小説の技法を求めて―「FARCEに就て」の射程

一 坂口安吾の無手勝流「ファルス」/二 写実批判と「純粋な言葉」/三 ところで、ファルスであるが―/四 「分裂的な感想」について


第三章 坂口安吾の「私」について―「流浪の追憶」から「ラムネ氏のこと」へ

一 坂口安吾の「自伝的小説」/二 長篇志向と分裂志向/三 書くことによって形態化する「自分」/四 語り/語られる「私」の発現/五 随筆から「自伝的小説」へ


第二部 歴史を語る─せめぎ合う歴史と現実


第四章 史実を切り取る/貼り付ける―「イノチガケ」論

一 「歴史小説」の時代/二 前篇について(切り取られたフェレイラの棄教)/三 後篇について(合理的な白石)/四 「歴史文学」について/五 「イノチガケ」の語りについて


第五章 歴史をちょん切る「講談の技法」―「黒田如水」論

一 短篇小説としての「黒田如水」/二 「講談の技法」について/三 講談の浮沈/四 講談の「語り方」と「語られる物」/五 「講談の技法」による「歴史」の断片化


第六章 「特別攻撃隊」と「僕」あるいはカタリとハナシ―「真珠」論

一 同時代評と先行研究/二 「十二月八日の記録」と「真珠」/三 カタリとハナシ/四 「肉片」と「固有名詞」/五 固有名と「あなた方」


第七章 「ケスク・スラ・シニヒ」(それは何を意味するや)―「肝臓先生」論

一 「肝臓先生」の成立事情/二 一九四七年八月一五日前後の同時代文脈/三 「温泉町」と「漁師町」/四 「肝臓」について/五 それは何を意味するや


第三部 女性を/が語る(立ち上がる)─男性作家、安吾の限界


第八章 ロマンチックは誰のものか?―直筆原稿から読む『吹雪物語』

一 自筆原稿をめぐって/二 「ある日」と「そのころ」―交雑する時間/三 嘉村由子について/四 それぞれの「結婚」/五 「ロマンチックな感慨」について


第九章 「オメカケ」は語ることができるか―「青鬼の褌を洗う女」論

一 女性一人称による「私」/二 妾について/三  母と娘、女たち/四 「天然自然の媚態」について/五 「肉体」について


終 章―「坂口安吾」とは誰なのか

一 「ファルス」から「歴史」へ/二 帰納的に構成される「坂口安吾」


あとがき

索引
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