読み込み中…

他なる映画と 2

他なる映画と 2

通常価格 2,750 円(税込)
通常価格 セール価格 2,750 円(税込)
SALE 売り切れ
ネットストア在庫 詳細
    読み込み中...
My店舗在庫
    My店舗登録で在庫確認と店舗お受け取りのご利用が可能になります。(要ログイン)
  • 在庫表示のサンプル
商品説明
『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』、そして『悪は存在しない』へ。カンヌ、ベルリン、ヴェネツィアの世界三大映画祭を制覇し、米国アカデミー賞国際長編映画賞にも輝いた、世界が注目する映画監督・濱口竜介による映画論を、全2冊に集成。2巻目は「映画批評」篇として、映画をつくりながら折々に発表してきた作品レビューや映画をめぐる論考・エッセーにくわえ、日本語未発表原稿や書き下ろし2篇(7万字に及ぶブレッソン『シネマトグラフ覚書』論ほか)も収録。


私の映画との関わり方、というのは何かと言うと、それはもちろんまず撮る人この場合は監督としてということです。そして、もう一つは、もしかしたらそれ以上に映画を見る人、ただの映画好き、一ファンとして、ということですね。映画好きが昂じてそれが職業になるところまで来たので、一応は人並み以上に好きなのだろう、とは思っています。ただ、そんな風に人並み以上に好きであるにもかかわらず、映画というのはどこか、徹頭徹尾私にとって「他・なるもの」であるようだ、というのがほとんど二十年近く映画と関わってきて、私が強く持っている感覚なんです。「映画の、ショットについて」(『他なる映画と 1』収録)より

自分が文章を書くことでしようとしていたこと、それは、その作品なり作家なりの生産原理をむことだった。文章によって、その原理の核心を鷲みにすること。せめて尻尾だけでもんで離さないこと。本書「あとがき」より
目次
▼目次

I
あるかなきか──相米慎二の問い
映画におけるISAウィルス問題に関する研究報告
ロメールと「死」にまつわる7章

II
『東京物語』の原節子
アンパン――『麦秋』の杉村春子
理想的な映像――『海とお月さまたち』の漁師さん

III
永遠のダンス、引力と斥力の間で――エリック・ロメール『我が至上の愛 アストレとセラドン』
「結婚」というフィクション――ジョナサン・デミ『レイチェルの結婚』
ただショットだけが――小津安二郎『鏡獅子』
too late, too early――ジョン・カサヴェテス『トゥー・レイト・ブルース』
力の前で――マノエル・ド・オリヴェイラ『家族の灯り』
ある演技の記録――ユベール・クナップ、アンドレ・S・ラバルト『ジョン・カサヴェテス』
〈世界〉を鍛造した男 あらゆる忘却と想起のために――エドワード・ヤン『牯嶺街少年殺人事件』
もぞもぞする映画(のために)――ティエリー・フレモー『リュミエール!』
曖昧さの絶対的な勝利――クリント・イーストウッド『15時17分、パリ行き』
身体をまさぐる――ジャン=リュック・ゴダール『イメージの本』
どうやって、それを見せてもらうのか――ペドロ・コスタ『ヴィタリナ』
かわいい人――ギヨーム・ブラック『女っ気なし』
愛の映画――レオス・カラックス『ポンヌフの恋人』
The Art of Preparation――三宅唱『ケイコ 目を澄ませて』
希望は反復する――『エドワード・ヤンの恋愛時代』
ためらいの技術――小森はるか監督特集に寄せて

IV
手紙についての手紙
彼方への手紙――瀬田なつき『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』公開に寄せて
共に生きること――梅本洋一さんの言葉
あの街、この街――柴崎友香、相米慎二
三宅唱監督への10の公開質問――『きみの鳥はうたえる』をめぐって
遭遇と動揺――あるいは、蓮實重彦の「聞く視線」
曖昧な映画の書き手――アンドレ・バザンと俳優の声
聞くことが声をつくる――小野和子『あいたくて ききたくて 旅にでる』に寄せて
物語りについて
孤独が無数に、明瞭に

V
ある覚書についての覚書――ロベール・ブレッソンの方法

あとがき
索引
詳細を表示する

カスタマーレビュー

honto本の通販ストアのレビュー(0件)

並び順:
1/1ページ

最近チェックした商品