序 「家廻り芸能」研究の提案 ――韓国の芸能との比較的視点から
家廻り芸能との出会い/日常空間に芸能者がやってくる/穀物やお金をもらうことの意味/「門付け」研究から「家廻り芸能」研究へ/専業芸能集団の比較研究〜男寺堂と伊勢大神楽〜/ふたつの「まわす」/本書で扱う芸能の条件/家廻り芸能の分類を試みる/今、なぜ「家廻り芸能」か/本書の構成
第一章 伊勢大神楽と現代日本を歩く
伊勢大神楽とは何なのか
家を廻る獅子舞の風景/日本と韓国の放浪芸への視点/道を行く「プロ」の再発見/小豆島での初調査/近江の正月行事/風の人と土の人/符牒について/わしらはわしら/総舞を見なければわからない/オシシサンはカミサマそのもの/獅子頭の最終目的地/歩き旅に特化した楽器たち/笛の音が伝えてくれること/笛は芸能交流の媒体(メディア)/年に一度のお伊勢参り/長持ち大解剖
地域の人々とのかかわり
モナカの教訓/四季の移ろいを渡り歩く/備前のシシと獅子の対決/瀬戸大橋のかかる島で/神さんの終活/島に吹く新しい風
コロナ禍を通じて見えたこと
初期コロナ禍の混乱/神楽は精神安定剤/神楽と薬と流行り病/リモート厄祓いはアリか/獅子舞とカメラを止めるな
人々の記憶に残る伊勢大神楽
お金では買えないご縁、カグラヤド /檀那場の再開発/松井さんの想い出ばなし/朝鮮から来た神楽師の墓/真似事に心血をそそぐ加茂神楽/ニセモノとホンモノのあいだ/ひとつとせ、ひとつお伊勢の大神楽/先祖との邂逅/追悼・三木浩一さん、タミさん
国際交流と公演企画 ――現代的な伊勢大神楽の解釈
韓国公演に見る伊勢大神楽の「現場性」/お祓い廻りは海を越える/「みんぱく村」での社会実験/カグラの動くデータベース
第二章 フィールドノート 家を廻る芸能津々浦々
1 黒森神楽
2 答志島獅子舞
3 八代妙見祭獅子舞楽
4 小村井香取神社獅子巡行
5 福野横町獅子舞
6 湖山茶屋麒麟獅子舞
7 川内鹿踊
8 じゃんがら念仏踊
9 中堂寺六斎念仏
10 吉浜のスネカ、権現様、ウタイコミ
11 浦浜念仏剣舞と韓国農楽の国際交流
12 阿波木偶まわし
あとがき・初出一覧・著者紹介