戦争記憶と中国文学体験

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商品説明
中国文学研究会は、1934年に竹内好(1910–1977)、武田泰淳(1912–1976)、岡崎俊夫(1909–1959)の三人を中心に創設された中国現代文学の研究団体である。彼らは共通してかつて左翼運動に関わった経験を持ち、研究会には政治運動の失敗からの文学的再出発という意味と、中国現代文学の研究を通して日中に文化の橋を架けるという目的があった。
本書では、竹内、武田、岡崎の歩みと作品の分析を通して、彼らの中国文学に対する関心のありかと研究姿勢の変遷を考察。政治への奉仕を強要する時局に抵抗する形で実践された彼らの中国文学研究の意義を問い直すとともに、日中文化交流という同じ目的から出発した彼らが戦後異なる道を歩むに至るまでの軌跡を追う。
目次
序章 文学研究と日中戦争――中国文学研究会の夢と現実
第一章 竹内好の中国文学研究の初期について――プロレタリア文学運動への批判的継承の視点から
第二章 竹内好『魯迅』における「言葉のない空間」の成立
第三章 戦後竹内好の魯迅論の発展――「ドレイ」論、官僚主義批判、近代論をめぐって
第四章 中国文学研究会における岡崎俊夫と戦後の歩み
第五章 「支那文化を研究する道」――武田泰淳『司馬遷』における中国文化認識論的意義
第六章 中国体験を乗り越える意志――武田泰淳の『風媒花』における「中国離れ」の傾向
終章 日中に「橋を架ける」という夢の行方
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