序章
大西洋世界における医学実験/人間の被験者/実験の分類学/植民地という坩堝/知の循環/情報源の問題
第1章 科学的医学の台頭
西インド諸島における実験/肌の色の科学、あるいは人種の細かな生理学的差異/移植された人間—場所vs人種
第2章 「黒人医師」の薬物学実験
鉄の木と知の循環/アフリカ仮説/ヨーロッパ仮説/アメリカ大陸仮説/大西洋広域圏仮説
第3章 医療倫理
ヨーロッパにおける倫理—「助けること、少なくとも害をなさぬこと」/西インド諸島における倫理̶奴隷の問題/誰を最初にするのか—冷水を用いた実験/奴隷—保護されたカテゴリー?
第4章 搾取的な実験
クワイヤーの天然痘実験/トムソンのイチゴ腫実験/兵士と水兵/ヨーロッパの子供と貧者/身体は互換可能なのか—医学の文脈から
第5章 植民地という坩堝—奴隷制をめぐる議論
オービアと妖術/偽薬を使った実験/奴隷医療者の非合法化/有色自由人の専門職からの排除/身体は互換可能なのか—植民地の文脈から/よりよい生活環境の提唱/出産をめぐる実験
終章 知の循環
ヨーロッパ人の植民地のつながり/アフリカ人の奴隷貿易のつながり/アメリカ先住民の征服のつながり/無知学と大西洋世界の医療複合体
付図 本書に登場する西インド諸島のイギリス人・フランス人医師
原注
参考文献
索引
[訳者解題]
新大陸の奴隷制について 並河葉子
「秘密」の植物が照らす歴史の闇 鶴田想人
訳者あとがき 小川眞里子