〈自己表象〉の文学史 自分を書く小説の登場

サンプルサンプル

サンプルサンプルサンプルサンプル

サンプル著者名
5,720円
hontoで電子版を見る
〈自己表象〉の文学史 自分を書く小説の登場
  • 発売日:2018/03/20
  • 出版社:翰林書房
  • ISBN:9784877374204

読み込み中…

〈自己表象〉の文学史 自分を書く小説の登場

〈自己表象〉の文学史 自分を書く小説の登場

通常価格 3,190 円(税込)
通常価格 セール価格 3,190 円(税込)
SALE 売り切れ
  • 発売日:2018/03/20
  • 出版社:翰林書房
  • ISBN:9784877374204
ネットストア在庫 詳細
    読み込み中...
My店舗在庫
    My店舗登録で在庫確認と店舗お受け取りのご利用が可能になります。(要ログイン)
  • 在庫表示のサンプル
商品説明
文学、絵画、倫理学、読書慣習など、自分自身を表象すべく駆動された〈知〉の枠組みを解く。私小説なるものをめぐる新しい文学史

第三版あとがきから
 本書『〈自己表象〉の文学史――自分を書く小説の登場――』は、二〇〇二年に初版が刊行された。筑波大学に提出した私の課程博士論文を公刊したものであった。それから一五年が経過したことになる。
 刊行時に、「自己表象」という言葉をめぐって、翰林書房の今井肇氏から、ややわかりにくいのではないかと再考を促されたことを思い出す。修士論文や博士論文の審査過程でも、先生方からいく度もこの言葉の意味の説明を求められた。当時、わずかな先例しか見い出すことのできなかった術語であり、ほぼ造語に近い感覚を与えるものだと自分でも認識していた。いま、この言葉は文学研究だけではなく、社会学や人類学、歴史学で時折見かける言葉となっている。もちろんそれは私のささやかなこの本の影響などではなく、「自己」を「表象」することをめぐる学術的な関心が、さまざまな領域において広がってきたということを示すものだろう。他者や周囲の環境に向かって、どのように自分自身の「現われ」を指し示すのか、その表象行為のなかにどのような戦略や駆け引きがあるのか、分野を問わず興味深い考察テーマでありえよう。
 この一五年間の私小説研究の状況は、盛況とはいえなかったが、停滞していたわけでもなかった。法政大学の私小説研究会とそのメンバーたちの活動があり、他の研究者の著作も継続的に現れている。車谷長吉(惜しくも二〇一五年に亡くなったが)やリービ英雄、柳美里、佐伯一麦、西村賢太らの創作活動もある。詳しくは本書所収の私小説研究文献目録の増補分をご覧いただければ幸いである。
目次
序 章 〈私小説起源論〉をこえて
  1 〈自分を書く〉ということ
  2 先行する評価群の整理
  3 〈私小説起源論〉の諸種
  4 批判と超克
第I部 〈自己表象〉の登場
 第1章 メディアと読書慣習の変容
 1-1 作品・作家情報・モデル情報の相関──明治三〇年代──
  1 『新声』と新声社の活動
  2 作家情報と作品の交差
  3 題材/モデル情報と作品の交差
  4 作家情報と題材/モデル情報
 1-2 「モデル問題」とメディア空間の変動──明治四〇年代──
  1 「モデル問題」の射程
  2 「モデル問題」の顛末
  3 「モデル問題」のもたらしたもの
 第2章 小説ジャンルの境界変動
  1 「自分を主人公として作つた」小説たち
  2 〈身辺小説〉の流行と〈自己表象テクスト〉の登場
  3 「蒲団」の読まれ方
  4 小説ジャンルの境界変動
  5 〈自己表象テクスト〉の出発
 第3章 〈文芸と人生〉論議と青年層の動向
  1 〈文芸と人生〉論議の推移
  2 青年たちの〈文芸と人生〉
  3 「人生観上の自然主義」という思想
  4 論議の行方
 第4章 〈自己〉を語る枠組み
 4-1 〈自我実現説〉と中等修身科教育
  1 〈自己〉への関心
  2 〈自我実現説〉とは何か
  3 中等修身科教育と〈自我実現説〉
  4 〈自己〉を語る枠組みの形成
  5 結び──〈自己〉・人格・芸術
 4-2 日露戦後の〈自己〉をめぐる言説
  1 「二潮交錯」
  2 〈自己〉論の三つの系統1 自己の文芸論
  3 〈自己〉論の三つの系統2 自己の描写論
  4 〈自己〉論の三つの系統3 自己の探求論
  5 〈自己〉論の隆盛と〈自己表象テクスト〉
 第5章 小結──〈自己表象〉の誕生、その意味と機能
  1 小結
  2 〈自己表象〉の再評価へ向けて
  3 〈自己表象〉の意味と機能
第II部 〈自己表象〉と明治末の文化空間
 第6章 自画像の問題系──東京美術学校『校友会月報』と卒業製作制度から──
  1 自分を描く小説と絵画
  2 東京美術学校西洋画科の卒業製作制度
  3 絵画の読み方──作品と「人格」
  4 〈自己〉への関心の広がり──校友会文学部と同時代の動向
  5 〈自画像の時代〉へ
 第7章 帰国直後の永井荷風──「芸術家」像の形成──
  1 ある〈肖像〉
  2 読書の慣習と新帰朝者
  3 『あめりか物語』から『ふらんす物語』へ
  4 「歓楽の人」荷風
 第8章 〈翻訳〉とテクスト生成──舟木重雄「ゴオホの死」をめぐって──
  1 〈ゴッホ神話〉の形成
  2 〈神経衰弱小説〉の系譜
  3 「ゴオホの死」における〈翻訳〉
  4 結び──〈翻訳〉を拡張する
 初出一覧
 あとがき
 私小説研究文献目録
 索引
詳細を表示する

カスタマーレビュー

honto本の通販ストアのレビュー(0件)

並び順:
1/1ページ

最近チェックした商品