Ⅰ 大西巨人の現在──さまざまな眺め
一編集者から見た大西巨人
──『神聖喜劇』と光文社の関わり◆浜井 武
『神聖喜劇』を上演するために◆川光俊哉
『神聖喜劇』と『万葉集』◆多田一臣
大西巨人の「転向」◆絓 秀実
Ⅱ 革命的知性のミクロコスモス小宇宙
──大西巨人蔵書の世界
大西巨人蔵書──調査の経過と概要
大西巨人主要蔵書解題
阿部和正・石橋正孝・伊豆原潤星・
坂 堅太・杉山雄大・竹峰義和・
野口勝輝・橋本あゆみ・山口直孝
Ⅲ 享受と創造──大西巨人をめぐる考察
同時代の小説を「読む」大西巨人◆石橋正孝
大衆社会下における芸術の大衆化をめぐって
──記録芸術の会における芸術/資本/政治の
関係について◆坂 堅太
大西巨人と漢詩文──『神聖喜劇』を題材に◆田中正樹
蔵書にみる大西巨人の道元受容
──『神聖喜劇』における引用の効果◆橋本あゆみ
習俗的であることの悦楽
──『神聖喜劇』における『トニオ・クレーゲル』◆竹峰義和
揚棄される個人──大西巨人『深淵』の様式◆山口直孝
もう一つの「俗情との結託」批判
──いま「プロレタリアート」の意味を確認する◆田代ゆき
Ⅳ 大西巨人書誌◆齋藤秀昭
公開ワークショップ「大西巨人の現在」の記録