序章 失われた「ロシア」を求めて─想起と模索の30年から (高橋沙奈美)
第1章 人が呪文を必要とするとき─現代ロシア人の悩みと呪文 (藤原潤子)
第2章 人の心を燃え上がらせ、冷ます─ロシアの愛の呪文 (藤原潤子)
第3章 中世ロシアにおける宗教心のあり方─異教信仰「ロードとロージャニツァ」とは何か (三浦清美)
第4章 教皇特使アントニオ・ポッセヴィーノが見たイワン雷帝のロシア─中近世の北方外交における非国家エージェント (井上まどか)
第5章 危機の時代のロシアとニコライ2世崇敬─ロシアにおける犠牲者意識ナショナリズム (高橋沙奈美)
第6章 呪いと祟りをいかに克服するか─『ボリスとグレープについての物語』における語句、«НЕДОУМѢЮЩЕ, ЯКО ЖЕ БѢ ЛЕПО ПРЕЧЬСТЬНѢ» の解釈について (三浦清美)
第7章 ふたたび『イーゴリ軍記』とは何か─A.ウジャンコーフの著作に寄せて (三浦清美)
第8章 テオーシスとは何か─パノポリスのノンノスと『ラザロ復活に寄せる講話』から (三浦清美)
終章 「ロシア精神」と向き合うこと (三浦清美)