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翦風号が空を飛んだ日 増補版

翦風号が空を飛んだ日 増補版

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商品説明
大正初期、日本では多くの民間人飛行家が生まれ、彼らによる飛行会が人気を博していた。滋賀県八木荘村出身の荻田常三郎は単身フランスに渡り、飛行学校を卒業、大正3年(1914)10月22日、フランスで購入した飛行機に乗って、滋賀県八日市町沖野ケ原から飛び立った。翌年墜落死した荻田の遺志を継ぎ、日本最初の民間飛行場創設に尽力した熊木九兵衛、修復された第二翦風号を操縦して地上の観客を魅了したアメリカ人飛行家ナイルス……湖東平野の地方都市を活気づけた飛行機の夢の軌跡を追うノンフィクション。
目次
第1章 熊木九兵衛
 生い立ち
第2章 荻田常三郎
 生い立ち/飛行家への道/「単葉と複葉」/命名、翦風号/郷里訪問飛行計画
 翦風号が空を飛んだ日/東京大阪間飛行計画/天狗の初荷/哀れますらを/葬儀
第3章 第二翦風号の誕生
 飛行場設立をめぐる反響/修復に着手/飛行場の整備/飛行場の範囲
 資産を手放した熊木九兵衛/小畑機の初飛行
第4章 チャールズ・ナイルス
 テスト飛行の成功/吉田悦蔵とナイルスの語らい/汝の愛する機体/花束投下
 女性初の宙返り/「ナ氏の惨禍」
第5章 大正五年
 中国青年の飛行訓練/野島銀蔵/荻田の三周忌/飛行機の所有権をめぐる裁判
第6章 第二翦風号消ゆ
 陸軍飛行場の話/チャンピオン来町/チャンピオン死す
第7章 航空第三大隊の誘致
 陸軍特別大演習/「飛行場の件、尽力す」/地鎮祭から開隊式まで
第8章 追録・八日市飛行場
 初期民間飛行場の範囲/鉄斎畢生の屛風画/松根油の製造所「こえまつや」
 木製・超大型輸送機の炎上
エピローグ
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