幻視者のためのホラー&ダーク・ファンタジー専門誌《ナイトランド・クォータリー》。
ガルドル――北の地で、詩と呪法と歌がひとつに重なり合っていた、その名残り。
言葉が音となり、音が意思を帯びるとき、そこには常に、制御不能な何かが生まれる。
革命とは、必ずしも叫びではない。
ひそやかに歌われた一節が、時間を超えて残響し、後の世に亀裂をもたらすこともある。
一行の詩、一節の旋律、あるいは沈黙そのものが、
あなたの立っている場所をわずかに揺らすかもしれない。
小説・詩は、イアン・ワトスン、トマス・M・ディッシュ、マイクル・ムアコック、イザベル・J・キム、アラン・バクスター、マンリー・ウェイド・ウェルマン、マイク・J・ムアコック、小林正親、石神茉莉、大岡淳、二宮トキ、マリア・エレナ・ウォルシュ、遠藤月尾。
ほか、イアン・ワトスン 録り下ろしインタビューを始め、レビューやコラム記事も満載!
◎主な内容
【小説】
イアン・ワトスン「溝の底にて」/訳:大和田始
トマス・M・ディッシュ「奴隷たち」/訳:菅原慎矢
「ルートヴィッヒ二世・ワーグナー往復書簡」/訳:垂野創一郎
マイクル・ムアコック「〈愛獣〉」/訳:健部伸明
イザベル・J・キム「オメラスの穴蔵にいる子どもを殺せばいいのでは」/訳:貝光脩
アラン・バクスター「十字路のブルーズと回転木馬のワルツ」/訳:待兼音二郎
マンリー・ウェイド・ウェルマン「この骨は生き返ることができるのか?〜銀のギターのジョンの物語〜」/訳:吉川悠
マイク・J・ムアコック「スリー・コード」/訳:健部伸明
小林正親「〈東京ラヴクラフト〉 ヨルに絵を描く」
石神茉莉「〈サイクル・マージナル〉 Nicht diese Töne!」
大岡淳「オメラスから歩み去った少年」
二宮トキ「時間の死」
【詩】
マリア・エレナ・ウォルシュ「歌 」/訳:岡和田晃
遠藤月尾「ヘルツ」
【記事】
イアン・ワトスン 録り下ろしインタビュー「SF・ファンタジー・ホラーを股にかけるベテラン作家の探究と冒険」
音が文化になる、その手前で〜国際口琴大会に参加して/いわためぐみ
海外漫画の倉庫から/吉川悠
Pファンク再訪。〜70年代の奇想天外宇宙音楽/丸屋九兵衛
一九七五年 ロックとブルースの狭間で。そして未来へ/西谷史
近代ヨーロッパにおける詩と音楽の近しさと遠さについて/白沢達生
ボルヘス、『エテルナウタ』、『脳の移植』/岡和田晃
Bon sonとDolce melos/上尾信也
私が私を殺す歌〜ブレヒト/ヴァイルの「海賊ジェニー」/大岡淳
エドワード・ルーカス・ホワイト『セイレーンの歌』/待兼音二郎
M・ジョン・ハリスンとジョナサン・レセムの夢の共演!/岡和田晃
浅尾典彦/健部伸明/深泰勉