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おイネの十徳

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おイネの十徳
馳月基矢

長崎が生んだ作家 馳月基矢、
渾身の書き下ろし作品

シーボルトの娘イネの波乱に満ちた生涯を描く
三部作の第一作『おイネの十徳』は、12歳の
少女が自立の道に目覚める長崎での日常を描く

<あらすじ>
 おイネは十二になった。
母おたきの再婚相手・和三郎が営む俵屋で
暮らしている。 
そこへ旅装の男が現れた。高野長英である。
イネの父シーボルトの弟子であるこの男は、
長崎へ来た目的をイネに明かす。絵師川原慶賀を
探していると。
イネは長英に協力して慶賀を捜し始める。
隠れ家は西山の山奥にあった。ふたりは登与助
と名乗る男に会いに行く…。

<目次>
序   おイネ、二つ
第一話 九連環と旅の医者
第二話 鳴滝塾と思い出の人
第三話 出島絵師と墓参り
第四話 産科の医術と精霊流し
終   おイネ、十九

《著者プロフィール》 馳月基矢(はせつき もとや)
小説家。1985年長崎県五島市生まれ。長崎北陽台高校
から京都大学に進む。2020年『姉上は麗しの名医』(小学
館時代小説文庫)でデビューし、第9回日本歴史時代作家
協会賞・文庫書下ろし新人賞を受賞。『拙者、妹がおりまして』
シリーズ全10巻(双葉文庫)、『義妹にちょっかいは無用にて』
シリーズ(双葉文庫)などがある。
江戸を舞台とした青春群像劇に定評がある。
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