荒野に水が湧くように

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商品説明
ダビデとヨナタンのように―。
日中戦争が泥沼化しつつあった1939年当時、「敵性宗教」という風当りが強い中でも、日曜日になると北京日本人キリスト教会には百名ほどの会衆が集まっていた。
日露戦争より日本人の中に芽生えたアジアの盟主と見なす優越意識に危機感を覚え、まず中国にいる日本人の間で伝道しようという思いから、海を渡り牧師としてこの地に赴任してきていた伊藤栄一は、ある日、日曜礼拝の人々の中に軍服姿の将校の姿を見かける。
夕拝にも姿を見せたその軍人は、岡山県生まれの陸軍少佐で名を岩井恭三といった。
裕福な家庭に育つも事業の失敗で生活が困窮し堕落した日々を信仰に救われた栄一と、クリスチャンの家庭に育つも荒れた軍人生活を送る中でキリストの愛に深く癒された恭三。
同じ信仰のもと、生涯無二の親友として、二人の心は固く結びつく――。
「悪痴先生」といわれ、戦後は徳島県を中心に日本だけでなく世界を飛び回り伝道し、福音を伝え続けた牧師・伊藤栄一と、復員後は製糸会社に勤めながら栄一を補佐して伝道し、晩年は徳島県と神奈川県の二つの教会を兼牧した岩井恭三という二人のキリスト者の心の絆を描いた信仰の記録。
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