北武蔵の大地を潤し続けた「備前堀」――400年の水の物語。
江戸幕府の開幕翌年、関東郡代・伊奈備前守忠次が開鑿した灌漑用水は、最大で140余ヶ村・約7万石の田を潤し、北武蔵農業の「生命線」となった。しかし、度重なる河川の変動により、用水は幾度も存亡の危機に――人びとはついに命がけの決断で道を拓く。
本書は、古文書・碑文・現地踏査・写真を駆使し、治水・利水と地域社会のせめぎ合いを克明に描き出した決定版。2020年には「世界かんがい施設遺産」にも登録された備前堀の全貌を、いま鮮やかに蘇らせる。
埼玉県の歴史・地域史に関心をもつ方、用水路や灌漑の仕組みに興味のある方、そして郷土史や農業水利を専門的に学ぶ学生、教育関係者必携の一書。
※この書籍は2022年に出版された『北武蔵農業の生命(いのち)をつなぐ用水路・備前堀―その400年にわたる灌漑と治水の歴史をたどる』のリニューアル版です