障害児・者の治療の潮流は、impairment(機能・構造障害)ではなく、disability(能力障害)に主眼を置いた機能的治療となっている。このことは脳性まひ児の治療でも変わりはない。 f u n c t i o n a l i t y ( 機能性) を維持・増強することにより、handicap(社会的不利)という被害を最小限にとどめようとするものである。 本書は、機能的治療アプローチについて種々の評価尺度・評価法を用いて、従来の治療法、すなわちボバース法やボイタ法、その他の神経生理学的治療法と比較し、検証を加えた。その内容は、脳性まひ児の評価にはPMFM、PEDIが有効なこと、治療そのものは障害中心ではなく、子ども・家族中心へとシフトすべきことなど、監訳者の従来からの主張と重なり、合致するものである。