ナウエンが語るファンドレイジングに対するヴィジョンは、彼が寄付を求められたり、あるいは、さまざまな寄付をしてきた実体験からもたらされたものです。私たちの多くが感じるのは、寄付を募ることは、「奉仕活動を支えるために必要不可欠な、しかしあまりうれしくない活動」です。
しかし、寄付についてのナウエンのヴィジョンは、こうした個人的なものから徐々に普遍的なものへと広がっていきました。そしてこの活動について、さらに広く、さらに深く、ついには確信を持ってこう言えるまでの理解にたどりつきました。
「寄付を募ることは、説教を語ったり、祈る時間を取ったり、病人を見舞ったり、飢えた人に食事を提供したりするのと同じく霊的な事柄です!」「ファンドレイジングは第一の、何よりも重要なミニストリーの一つです」
本書に収められた短い講演には、ナウエンの燃えるような心と情熱が現れています。寄付を募るというミニストリーを、自分たちに与えられたとミッションと一体のものとして受け止め、それに生きようとする人に新しい「メガネ」を提供します。