近代日本と仏教

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 丸山眞男の仏教論、アジアとの関わり等、近代仏教の多様な可能性とそこに潜む危うさを、さまざまな視点から考察する。
〔シリーズ刊行に寄せて〕「本書から新しい日本思想史が開始する」(今村仁司氏)「日本の社会と思想の転換期に適う著作」(ポール・スワンソン氏)。
目次
Ⅰ近代思想と仏教
1日本の近代はなぜ仏教を必要としたか
 日本近代の重層性/漱石の場合/「個」と「個を超えるもの」/近代仏教が担ったもの/西田哲学の課題
2内への沈潜は他者へ向かいうるか-明治後期仏教思想の提起する問題-
 近代仏教への視覚/ヴィクトリア『禅と戦争』の提起した問題/近代仏教への視覚/絶対天皇制下の仏教/宗教自由の得失/道徳の時代/無限責任と無責任—清沢満之/鈴木大拙は好戦的か/さまざまな可能性
3京都学派と仏教
 戦争と京都学派/京都学派観の変貌/もう少し別様に/アジアという視座で
4阿闍世コンプレックス論をめぐって
 阿闍世コンプレックスとは

Ⅱ解釈の地平
1和辻哲郎の原始仏教論
2丸山眞男の仏教論-〈原型=古層〉から世界宗教へ-
3『歎異抄』の現代-山折哲雄『悪と往生』に寄せて-

Ⅲ仏教研究への批判的視座
1仏教史を超えて  
2批判仏教の提起する問題   
3日本における禅学の展開と展望
4アカデミズム仏教学の展開と問題点-東京(帝国)大学の場合を中心に-

Ⅳアジアと関わる
1近代仏教とアジア-最近の研究動向から-
2日中比較よりみた近代仏教
3日本侵略下の中国仏教
 第一節 日本侵略下の中国仏教-雑誌を手がかりに-
 第二節 太虚の抗日活動とその思想
 第三節 抗日仏教の展開-楽観『奮迅集』を中心に-
4大川周明と日本のアジア主義

あとがき
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