第一部 『心』を読む
第一章 先生と私
1 不思議な構造
2 「先生」という呼称
3 「私の秘密」とは何か
4 出会いの情景
5 主客の断絶
6 雑司ヶ谷の墓地にて
7 人間は本質的な孤独を超えられるか
8 「淋しさ」と「動」
9 「静」という名前
10 奥さんの告白
11 端書と封書の意味
12 思想家としての先生
13 憎悪と復讐
14 「あなたは本当に真面目なんですか」
15 最後の晩餐
第二章 両親と私
1 郷里という「現実世界」
2 仏教の無常観
3 卒業祝いの中止
4 軽薄さと哀愁
5 乃木大将の殉死
6 兄との会話
7 先生からの郵便物
第三章 先生と遺書
1 遺書を書くに至った経緯
2 梵天勧請
3 借り着の思想を配す
4 鷹揚の喪失
5 『大乗起信論』の説く無明
6 小石川の下宿
7 「狐疑」にとりつかれて
8 魔が差す
9 Kの境遇
10 嫉妬
11 Kの覚悟
12 「運命の冷罵」
13 愛の二面性
14 Kはなぜ自殺したのか
15 人間の罪
16 先生はなぜ自殺したのか
第二部 『心』の秘密
第一章 修善寺の大患と思想的挫折
1 小宮豊隆の解釈
2 大患で得たもの
3 「自己本位」の崩壊
第2章 誰がなぜ殉死したのか
1 「模倣と独立」の決意
2 「現代日本の開花」の苦渋
3 「明治の精神に殉死すること」の意味
第三章 則天去私と『心』の装幀
1 則天去私へ
2 『心』を自装したわけ
第四章 親鸞から法然へ
1 親鸞への関心
2 「法然上人に就いて執筆すべく」
3 清沢満之とKの思想
4 夢の中の母
5 法然、インデペンデントの人
注
あとがき