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仏教と西洋の出会い

仏教と西洋の出会い

今枝 由郎 (翻訳)
富樫 瓔子 (翻訳)
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商品説明
仏教は、近代科学と両立可能な唯一の宗教である。— アルバート・アインシュタイン
ブッダは実際には哲学を提唱しているのではない。彼は人間に挑戦状を突きつけているのだ。—カール=グスタフ・ユング
仏教と西洋の出会いは、二十世紀のもっとも有意義な出来事である。— アーノルド・トインビー
                    
西洋にとって、ときに恐怖の的となり、ときに希望や幻想の対象となった仏教とは何だったのか。
仏教の誤解と理解のドラマを描く、古代から21世紀までの壮大な通史。
目次
日本語版への序文

序 論

西欧における仏教の浸透/断続的な「出会い」の歴史/「解釈された仏教」と「本当の仏教/仏教の成功と西洋の三大「抑圧」


第Ⅰ部 幻想の誕生—古代、中世、ルネサンス、前近代—

第一章 仏教はギリシャとインドをつないだか
直接の影響か、たんなる相似か/海を渡って扶桑の国へ/古代人の幻想のインド

第二章 中世の旅行者たち
マルコ・ポーロが伝えたブッダの伝記/キリスト教版ブッダ伝/福音の理想としての仏教僧院

第三章 中世のチベット神話
神秘、黄金、性的自由

第四章 宣教師たちによる発見 十六世紀から十八世紀まで
「神なき宗教」の繊細さ/宗教論争に仏教を利用する

第五章 「ラマ教」の幻惑 一六二〇年から一八五〇年まで
「黄色い教会」/ユック神父の旅行記


第Ⅱ部 仏教の発見 一七八〇年から一八七五年まで

第一章 「東洋ルネサンス」
『アヴェスタ』と『バガヴァッド・ギーター』の翻訳/ロマン主義者のインド/ヒンドゥー教を通して見た仏教/学問的研究の進展

第二章 キリスト教の強敵
仏教とキリスト教の驚くべき相似/「近代的」仏教と「教条的」キリスト教

第三章 ショーペンハウアーと「仏教厭世主義」
『意志と表象としての世界』をめぐって/ショーペンハウアーは仏教哲学者か/「仏教厭世主義」という誤解

第四章 ニーチェと「仏教虚無主義」
キリスト教に対抗する盟友/仏教との決別
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