人生は、自らの手で定義し直すことができる――。本書は、元ディスコDJという異色の経歴を持つ著者が、いかにして知の最高峰に位置する学者たちと対談を繰り広げるまでになったのかを記録した、極めて稀有な自分史です。
【挫折と劣等感から始まった探求】
勉強が苦手だった少年時代、浪人生活での失敗、そしてディスコの喧騒に身を投じた日々。著者の前半生は、常に「学歴社会への劣等感」と共にありました。しかし、27歳で一念発起して勉強を始め(そこでまた挫折するのですが!)、著者は「読書」という名の唯一無二の武器を手にします。そして、ついには自分で出版社を立ち上げ、自らインタビューアとして誰もが知る知の巨星たちと対談するまでになります。
本書で語られる、元東大学長の加藤一郎氏や、光通信の父・西澤潤一氏らとの対話のエピソードは、圧巻の一言に尽きます。そこにあるのは単なる「有名人への取材」ではなく、自らの無知を認め、それでもなお真理を渇望する一人の男の「知の格闘」です。
【読書が書き換える人生のシナリオ】
著者が強調するのは、読書量と学力は比例し、それが人生の選択肢を劇的に増やすという事実です。専門用語に溺れることなく、自らの経験に基づいた言葉で知を語る著者の姿勢は、現代社会において情報に流されがちな私たちに、自力で考えることの尊さを教えてくれます。
自分には何もないと感じている方にこそ、手にとっていただきたい一冊です。学歴や育ち、現在の状況を言い訳にせず、知的好奇心をエンジンにして突き進む著者の姿は、あなたの人生を肯定する大きな力となるはずです。