はじめに──〈喜び〉と共同性
◆〈現代性〉 ┃ スピノザ・ルネサンスが意味するもの
スピノザの復権/意識と思考/価値の転換/〈悲しみ〉との闘い/共通概念と〈社会〉
◆〈倫理〉 ┃ 〈善悪の彼岸〉を超えて
ニーチェにおける〈善悪の彼岸〉/スピノザにおける善と悪の問題/集団的身体と力の構成主義
◆〈理性〉 ┃ 合理主義のメタモルフォーズ
理性と共通概念/運動および静止/諸身体の共通性/能動性と理性/活動力と喜び/欲望としての理性/〈絶対的合理主義〉の逆説
◆〈組織化〉 ┃ 集団的協同の理論
スピノザの実体概念とヘーゲルの誤解/様態の存在論的前提/「活動力」概念の重要性/自然権と集団的協同
◆〈強度〉 ┃ 〈成熟〉の主題
スピノザと〈子どもになる〉こと/「無力な隷属者」としての子ども/理性は意志ではない、あるいは十全な観念/共通概念と「ヴィヴィッド」なもの/喜びと悲しみ、そして理性/力を持続させること、あるいは内在する理性/スピノザと〈大人になる〉こと
◆〈環境〉 ┃ 〈自然〉の脱構築
ディープ・エコロジー派のスピノザ解釈/脱構築された〈自然〉概念と『エチカ』/スピノザの自然概念と〈人間の終焉〉論
◆〈民主主義〉 ┃ 国家論の異例性
国家と理念の分離/スピノザの政治論における権力と国家の発生/政治と倫理の分離の帰結
◆〈抵抗〉 ┃ 『〈帝国〉』の行方
〈帝国〉の定義と〈群衆‐多数性〉/『〈帝国〉』におけるスピノザ/〈帝国〉とスピノザ/〈帝国〉の彼方
◆〈マルチチュード〉 ┃ 〈群衆‐多数性〉の危機と倫理性
ネグリの立場/ハートの立場/スピノザにおけるピエタスと愛/問いを開いたままで
註 / 後記 / 文献一覧