グーパは、悪い夢を食べるだけではなく、いい夢をプーっとふくらまして吹き出すことができる、体の大きな動物です。子供のグーパは、まだ上手にふくらませることができませんでした。お母さんグーパにたずねました。「どうして僕たちは、夢をふくらますの?」お母さんグーパは答えました。「夢は本当になることが多いからよ」と。不思議なことに、悲しい夢ばかり描きつづけると、それは本当に起こってしまったのです。グーパの夢は、世界中の、誰かに傷つけられて流す悲しい涙をなくすことでした。それでも、子供のグーパはその夢をまだふくらませることができませんでした。お母さんグーパは、その大きな夢をふくらませるようになるコツを、子供のグーパにやさしく教えてあげたのでした。やがてお母さんグーパは年老いて天国に旅立ってしまいました。その時、グーパはお母さんグーパが教えてくれたことは何かやっと気づくことができたのでした。