世紀転換期、すなわち19世紀後半から20世紀前半まで、およそ1880年~1930年までの40〜50年間に、英国とアメリカで生じた観念論哲学とそれに対する批判と論争、批判を支える実在論のさまざまな立場と主張内容を探り、1950年代以降現代に至る英米哲学の哲学的バックグラウンドを明らかにする。
目次
はじめに
第1部 実在論の地平
第1章 世紀転換期の認識論:認識関係をめぐる論争としての観念論・実在論論争[染谷 昌義]
第2部 ブリティッシュリアリズム
第2章 ムーアの実在論と英国哲学史におけるその位置づけ[伊藤 遼]
第3章 計画の実行、またはやり直し:ボザンケから見た世紀転換期の観念論と実在論[有村 直輝]
第4章 フィーリングの形而上学:観念論と実在論のあいだ[齋藤 暢人]
第3部 アメリカンリアリズム
第5章 「6名の実在論者による探究計画および第一綱領」訳解[大厩 諒]
第6章 E・G・スポールディングの分析概念と分析的実在論:世紀転換期アメリカ哲学史(3)[大厩 諒]
第7章 もう一つの世紀転換期アメリカ実在論、自然主義:デューイ、ウッドブリッジ、コーエンからネーゲルへと続く「科学的な哲学」の系譜[小山 虎]
第8章 観念論的でも機械論的でもない社会のかたち:世紀転換期米国におけるタコの形象[入江 哲朗]
第9章 ジョサイア・ロイスの教授学論とその知的文脈:ハーヴァード教育大学院誕生前夜の哲学者たち[岸本 智典]
【編著者】
染谷 昌義(そめや まさよし)北海道大学人間知・脳・AI研究教育センター博士研究員
小山 虎(こやま とら)山口大学時間学研究所准教授
齋藤 暢人(さいとう のぶと)中央学院大学現代教養学部教授
【著 者】
有村 直輝(ありむら なおき)立命館大学授業担当講師
伊藤 遼(いとう りょう)早稲田大学文学学術院准教授
入江 哲朗(いりえ てつろう)東京外国語大学世界言語社会教育センター講師
大厩 諒(おおまや りょう)中央大学、法政大学、実践女子大学などで兼任講師
岸本 智典(きしもと とものり)鶴見大学文学部准教授