これからの社会になくてはならない総合診療医。患者さん主体の丁寧な診療をを行い、社会的困難も解決する、その役割と必要性をやさしく解説。徳田先生が紹介する、とっておきの総合診療医51人のリスト付。
たとえば、「胃が痛い」といった症状があった場合、専門医であれば胃炎や胃潰瘍を疑うかもしれませんが、総合診療医は「最近、仕事で大きなプレッシャーはないですか?」と、社会的側面から聞いたり、「ストレスを抱えていませんか?」と、心理学的側面から原因を探ったりします。仮に薬によって生物学的治療で痛みが治まっても、職場のストレス(社会・心理的要因)が解決しなければ、またすぐに再発してしまうかもしれないからです。総合診療医は、病気そのものだけでなく、患者さんの生活や人生にとって何がいちばん大切かを考える医師なのです。つまり、総合診療医は「何でも治せるお医者さん」に最も近い存在なのです。(第1章より)