腹話術の人形「あっちゃん」とともに日本各地、さらには世界各国を巡り、原爆の恐ろしさを子どもたちに語り伝える元幼稚園教諭の著者。国民学校に入学した年の8月6日、広島市で被爆しました。
わずか6歳で目に焼きついた原爆の惨状。最愛の母、幼い弟の死。被爆しながら自身が無傷無病でいることへの罪悪感――。
本書は、さまざまな葛藤を経て、胸に秘めていた凄惨な体験を後世に語り伝えることが“使命”と気づき、被爆証言を始めたある被爆者の自叙伝です。
「子どもたちにも、ぜひ読んでもらいたい」という著者の要望で、本文の漢字の多くにルビがつけてあり、行間も広くゆったりとっているので「読みやすい」と好評!
また、原子爆弾の図解や被害の解説コラム、ピースボートの「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」及び、2017年のICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のノーベル平和賞受賞の様子がわかる写真ページなども、本書の注目ポイントです。
原爆投下から75年が経ち、被爆者がどんどん高齢化してきました。それに伴い、次世代を担う子どもたちや若者が、当時の惨状を知る被爆者から直接話を聞く機会が少なくなっています。「戦争があった日本と世界の歴史を忘れることなく、常に振り返り、過ちを繰り返さないでほしい」「自分が子どもの頃に体験した悲惨な出来事を、これからを生きる若い世代に絶対味わってほしくない」という著者の願いから、本書は企画されました。
ピースボート共同代表で、核兵器廃絶国際キャンペーン<ICAN>国際運営委員の川崎哲氏も絶賛!「本当の平和をもたらすものはなに?」。一途に、ささやかな「平和の種まき」を続ける著者の証言をぜひ、ご一読ください。