• 発売日:2021/03/17
  • 出版社:文学通信
  • ISBN:9784909658500

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自由律俳句と詩人の俳句

自由律俳句と詩人の俳句

通常価格 2,970 円(税込)
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商品説明
伝統と呼ばれる「俳句」という形式はどういうものなのか。
五七五の定型は果たして疑う余地のないものなのか。
何ゆえ、定型から逸脱する自由律を選んだ人たちが現れたのか。

本書は自由律俳句と詩人たちの俳句に焦点をあて、知られざる近代俳句史をあきらかにする。どのような作品が生み出され、それらの作品はいかに受け止められたか。俳人・詩人たちは形式をめぐりいかなる論争を繰り広げ、彼らによって生み出された雑誌・書物などのメディアとはどのようなものだったのか。
蒐集された膨大な資料群を読みほどき、多数の俳句作品を紹介しながら考証する。
巻末には自由律の俳人・荻原井泉水の著作目録を付録として収録する。

【今回の本を書き上げ感ずるのは、俳句における五七五という定型の持つ力である。おそらく自由律俳人たちも、その事は認識していたのである。俳句という文学行為は「俳句とは何か」と問い続けるもので、その正解のない解答を得るために、個々が様々な試行を繰り返す必要がある。その問いへの模索が大正末から昭和十年代初期までと、終戦直後の文芸復興期に燃え上がった。その中に自由律俳人たちもいたのである。俳句に関わる者は、五七五定型、季語、切れ字の効用に凭れかかることなく、考え続けなくてはいけない。自由律俳人たちの懸命な足跡はその意味を教えてくれるのである。】…「序にかえて」より
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