死を想え メメント・モリ 多死社会ニッポンの現場を歩く

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死を想え メメント・モリ 多死社会ニッポンの現場を歩く

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年間130万人以上が亡くなる社会で、いったい何が起きているのか。無縁化する墓、不法投棄される遺品、孤独死、延命治療、医療過疎……。死を扱う現場や死に直面した市井の人々の取材を通して見えてきたのは、社会の大きな変化と、それに追い付いていない制度や法の不整備だった。それらを変えなければ、誰もが安心して人生を終えられる社会は実現しない。多死社会の現実と課題を浮き彫りにした好評連載、待望の書籍化。
目次
まえがき 


第1部 遺すもの、遺されるもの

1 亡骸を追う――残骨灰を知っていますか?

もう一つの遺骨――知られざる逝き先 
金とスラグ――灰に眠る貴い鉱床 
処理のコスト――なぜ止まらぬ1円入札 
北の地での争奪戦に政治の影 
法のはざまで戸惑う自治体 

2 消えゆく墓――守れない、もてない、もちたくない 

墓の墓場 
砕いて解体される墓――墓は消えても遺骨は残る 
法の波間に埋もれる散骨 
納骨ビジネス――もどかしい線引き 
増える無縁墓――片付けられない事情 
檀家が減って寺院は存続困難に 

3 遺品の行方 

公営住宅4号室――暮らしの跡、処分に壁 
新規参入相次ぐ整理代行――故人の品が再び世へ 
遺品、海を渡る――ユーズド・イン・ジャパンが人気 
遺品整理業者をめぐるトラブル――不法投棄や高額請求 
生前に家じまい――子どもに迷惑かけたくない 

4 自分を遺す 

遺贈寄付――最後に「誰かのため」という思い
新規登録が相次ぐ献体――医療の世話になったから 
無効となった自筆遺言――思わぬ壁に 
変わらぬ姿でお別れ 
夫とは別の墓に入りたい――やっと自由になれる 


第2部 旅立ちのとき

5 最期を決める――延命治療をめぐって 

延命治療、どうしますか――母の呼吸器を外した姉妹の決断 
意思の疎通がはかれなくなったら――あるALS患者の訴え 
身寄りのない高齢者の終末期――老いるニュータウンの現状 
認知症のある人の意思は誰が確認するのか 
覚悟を決めて在宅での看取り――悔いのない最期とは 
痛みから解放され眠るように―セデーションという選択 
生き続けるという意思――あなたがいるから

6 別れのあとで――遺族の揺れる思い

本当に延命しなくてよかったのか 
夢でも妻に会いたい 
病名を知らず逝った母 
他の遺族と語らい、救われた
夫亡きあと、在宅を支えるボランティアに 

7 ひとりで逝く――つながりが失われるなかで 

保冷室で三週間―引き取り待つ遺体 
最期の部屋から――生活再建途上での孤独死 
町内会長の憂い――交流なく気づけなかった 
〝身内〟のような他人との契約――後始末をだれに 
終のすみかで施設の仲間と眠る 

8 人生を締めくくる準備―星野公平さん、がんで逝く

治療断念後、葬儀の段取りを進めた 
運命を受け入れるまでの闘い 
家族で死に向き合う
死は悲しいけれど、幸せの真逆ではない 
夫の遺したつながりを大切に 

9 「終」を支える人々 

訪問看護師――旅立つ舞台を演出する 
介護職員――逝く人と向き合う 
ホームホスピス――自然な死の受け皿に 
派遣僧侶――ネットで新たな縁 
臨床宗教師――本音聞き、心を癒やす

10 「終幕の地」はどこに

家ではなく緩和ケア病棟で――家族への気遣い 
緩和ケア病棟がない――入りたくても入れない地方の現実 
災害公営住宅――亡き息子と故郷で一人暮らす不安 
死後を誰にも託せず、亡くなる人々――身寄りのない高齢者 
医療過疎の島にあえて帰る――故郷で亡くなった漁師の最期 


スペシャルインタビュー 
 ヨシタケシンスケ さん

あとがき 
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