「廃棄物」概念の研究

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 廃棄物とは何か? 廃棄物処理法(1970年制定)では、〈ごみ、粗大ごみ、燃え殻、汚泥、ふん尿、廃油、廃酸、廃アルカリ、動物の死体その他の汚物又は不要物であって、固形状又は液状のもの(放射性物質及びこれによつて汚染された物を除く。)〉と定義されているが、この「廃棄物」概念をめぐる法解釈の現状について著者は次のように指摘する。〈廃棄物処理法の「廃棄物」概念の行政実務上の解釈論は、社会の政策需要に対して柔軟に対応してきているものであるが、現在、解釈論によるだけでは適切な政策対応ができなくなっているものとも感じられるところであり、循環基本法の「廃棄物」概念も含め、解釈論の提示に伴う制度設計論および立法論的な整理も必要な段階に達しているものと思われる。〉(本書・終章「『廃棄物』概念の解釈論の方向性」より)

 本書は、「廃棄物」という概念について、行政実務・学説および判例によって提示された各解釈論の展開過程を丹念に整理し、廃棄物処理法の前身である清掃法(1954年)と基本法たる循環型社会形成推進基本法(2000年)を踏まえて、その新たな方向性を提示するものである。
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