Ⅰ 基礎知識
大学で小説を読むこと――創造行為としての小説読解/五井信
本文は、絶えず変わってゆく――草稿、原稿、雑誌、単行本/山口直孝
作り手のことを知る意味――作家と作品との関係/山口直孝
同時代――作品発表の時代まで遡って調べよう/瀧田浩
研究のルールとマナー――引用と剽窃・資料保存・プライバシー/荒井裕樹
Ⅱ 文学理論
語り① 文学研究の前提
語り② 〈叙法〉と〈態〉について
身体 身体を読む、身体から読む
境界・中心・周縁 世界の境目を読む
読者論 読み手として自立することから
都市論 有機体として考える
マルクス主義文芸批評 階級差を意識する
精神分析批評 抑圧された欲望と無意識
エディプス・コンプレックス ギリシャ悲劇の父殺し
フェミニズム・ジェンダー批評 性と欲望
ポストコロニアル批評 私はどこにいるのか
アダプテーション ジャンルの横断から見えること
Ⅲ 作 品
外科室/泉鏡花(解説:山口直孝)
少女病/田山花袋(解説:五井信)
夢十夜(「第一夜」、「第三夜」)/夏目漱石(解説:五井信)
小僧の神様/志賀直哉(解説:瀧田浩)
施療室にて/平林たい子(解説:中谷いずみ)
疎林への道/小島信夫(解説:山口直孝)
水滴/目取真俊(解説:中谷いずみ)
誕生日の一日/津村記久子(解説:荒井裕樹)
Ⅳ、巻末資料
日本近代文学をさらに深く研究するために 施設とツール